 【 ギターと弦楽のための五重奏曲 Op. 143 】 カステルヌオーヴォ=テデスコ,マリオ 〔伊→米〕 (1895.04.03〜1968.03.16) 72歳
 イタリアの作曲家のカステルヌオーヴォ=テデスコは、 フィレンツェでユダヤ人の銀行家の家庭に生まれ、 母親からピアノの手ほどきを受けた。
10代のころからピアノ曲や歌曲を書いていて、 フィレンツェ音楽院で学んだ。
イタリア音楽の復興を目指して創立された 国民音楽協会のメンバーとして活躍したが、 1938年にムッソリーニが人種政策を 採用したことから、翌年にイタリアを離れた。
1939年にアメリカに移住し、カリフォルニアに 居を構え、アメリカの市民権を獲得し、 作曲家やピアニストとしてだけでなく、 ハリウッドで映画音楽の作曲家となって活躍し、 55年前の3月16日にカリフォルニアで、 72年の生涯を閉じた。
また、音楽教育の世界でも活躍し、彼の 生徒の中には、アンドレ・プレヴィンや ジョン・ウィリアムズなどがいる。
作品はオペラ、バレエ、協奏曲、室内楽、 歌曲など多作家で、教会音楽以外の全ての種類の 音楽を書いているが、渡米後の重要な作品は、 管弦楽曲が多い。 その作風は、高度に洗練された表現と力強い 個性を特色としている。
「ギターと弦楽のための五重奏曲」は、1950年の 作品で、古典的な形式に基づく4つの楽章で 構成されている。 第3楽章に伝統的なメヌエットではなく、 タンゴ風のリズムが用いられているのが特徴である。
第1楽章 Allegro vivo e schietto 第2楽章 Andante mesto 第3楽章 Scherzo: Allegro con spirito,alla marcia 第4楽章 Allegro con fuoco

(ギター) 山下和仁
* 東京クヮルテット * (ヴァイオリン)ピーター・ウンジャン (ヴァイオリン)池田菊衛 (ヴィオラ) 磯村和英 (チェロ) 原田禎夫 ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|