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...... 2023年03月05日 の日記 ......
■ 《 レニングラード 》   [ NO. 2023030501-1 ] sy

【 交響曲 第7番 ハ長調 Op. 60 】

ショスタコーヴィチ,ドミートリー 〔ソビエト〕
(1906.09.25〜1975.08.09) 68歳 肺癌《 レニングラード 》



二十世紀を代表する大作曲家のショスタコーヴィチは、
マーラー以降の最大の交響曲作曲家として、
ベートーベンやブラームス、マーラーらと並ぶ
交響曲の大家として15曲の交響曲を書いた。

19歳のときに作曲した 交響曲第1番で、
一躍天才作曲家として認められその後、
わずかの間に世界中の演奏会場に広がり、
「ソビエトの生んだ最初の天才」
「現代のモーツァルト」といった賛辞につつまれた。

しかし、共産党機関紙から“ブルジョア的”と
名指しで批判され、いったん失脚したが、
社会主義リアリズム路線に忠実な古典的傑作の
「交響曲第5番」を作曲した後、カンバックした。 

    交響曲 第1番 ヘ短調 作品10  (1925年)
    交響曲 第2番 ロ長調 作品14「十月革命に捧ぐ」(1927年)
    交響曲 第3番 変ホ長調 作品20「メーデー」 (1929年)
    交響曲 第4番 ハ短調 作品43  (1936年)
    交響曲 第5番 ニ短調 作品47  (1937年)
    交響曲 第6番 ロ短調 作品54  (1939年)
    交響曲 第7番 ハ長調 作品60「レニングラード」(1941年)
    交響曲 第8番 ハ短調 作品65  (1943年)
    交響曲 第9番 変ホ長調 作品70 (1945年)
    交響曲 第10番 ホ短調 作品93  (1953年) 
    交響曲 第11番 ト短調 作品103 (1905年) 
    交響曲 第12番 ニ短調 作品112 (1017年) 
    交響曲 第13番 変ロ短調 作品113「バビ・ヤール」(1962年)
    交響曲 第14番 ト短調 作品135「死者の歌」(1969年)
    交響曲 第15番 イ短調 作品141 (1971年)
           
映画音楽から歌謡曲まで、あらゆるジャンルの曲を作
曲しているが、融通性に富んだ才能は種々様々な作風
を、ジャンルにより、当局の意向により、自由自在に
変えているので日和見主義と決めつける人もいるが、
あの時代のソビエトの現実を考えると、それも仕方の
ないことだったのだろう。
彼は生涯をソビエトで過ごしている。

第7番は、独ソ戦争中の1941年の作品で、
ドイツ軍の包囲によりレニングラードが危機に陥り、
眼前に展開する防衛軍の生々しい情景に
ヒントを得て作られた。
「この曲は闘いの詩であり、根強い民族精神への
謳歌である」とショスタコービッチは述べている。

作品はレニングラード市に捧げられ、
当時スターリン賞の一等賞を授与されている。

1942年3月5日に世界初演された。

第1楽章の中間部の「戦争の主題」は、
連打する太鼓の上に、次々と楽器編成を変えつつ
際限なく繰り返され、ラベルの「ボレロ」を思わせる。

     第1楽章 Allegretto (戦争)
     第2楽章 Moderato, poco allegretto (回想)
     第3楽章 Adagio (祖国の大地)
     第4楽章 Allegro non troppo (勝利)



(管弦楽)レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) エフゲニー・ムラヴィンスキー      
              ♪ 私が聴いた音源 ♪




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