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...... 2023年01月29日 の日記 ......
■ 《 スキタイの古譚 》   [ NO. 2023012901-1 ] or

【 スキタイ組曲「アラとロリー」Op. 20 】
           
プロコフィエフ,セルゲイ 〔露〕
(1891.04.23〜1953.03.04) 61歳
             

              
ソ連の代表的な作曲家のプロコフィエフの音楽は、
次の3つに分けられる。

1、帝政ロシア時代
ドビュッシー、スクリャービン、ストラヴィンスキーの
影響を強く示し、ロシア・モダニズムの傾向のもの。

2、革命により亡命してパリで活躍した時代
新古典的作風が加わる。

3、1933年にソ連に帰還してからの時代
社会主義リアリズムの線に沿った音楽。

しかし全ての時期にわたって、彼独特の
機知に富んだリズム感と、斬新なハーモニー、
それにロシア的要素につちかわれた
豊かな旋律性が流れている。

プロコフィエフは、ペテルブルグ音楽院在学中から
鬼才を認められていて、卒業の年にロンドンで
ディアギレフに会った際、彼のロシア・バレエ団のための
バレエ音楽を作曲するよう依頼された。

早速「アラとロリー」を書き上げディアギレフに
示したが、音楽に対しては高い評価をしたものの、
物語がバレエとしては不適当という理由で
上演しなかった。

そこで、プロコフィエフは原曲の中から
4つの部分を選び、1915年に大規模な管弦楽編成の
曲に改編して「スキタイ組曲」と名付けた。
翌年の1月29日、プロコフィエフの指揮により
ペテルブルグで初演された。

スキタイは紀元前七世紀から四世紀にかけて、
黒海・カスピ海北岸地方、中央アジア一帯に
活動したイラン系の遊牧騎馬民族で、
ロシア民謡の源流の一つと思われるものである。
  
第1曲 太陽の神ヴェレスと娘アラへの讃仰 
第2曲 暗黒の魔神チュジボーグと悪魔の踊り
第3曲 夜                
第4曲 ロリーの出発と行進        
       

    
(管弦楽)バーミンガム市交響楽団
(指揮) サイモン・ラトル   
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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