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...... 2023年01月13日 の日記 ......
■ 《 病の中で 》   [ NO. 2023011301-1 ] sy

【 交響曲 第2番 イ長調 】
         
カリンニコフ,ヴァシリ・セルゲイヴィチ〔露〕
(1866.01.13〜1901.01.11) 34歳 結核
      

      
カリンニコフは157年前の1月13日にロシアの
オリョール県で生まれた。
その48年前にイワン・ツルゲーネフが
同地で生まれている。

幼少のころから音楽の才能を発揮し、18歳の時から
モスクワ音楽院で学んだが、父は地方公務員で
豊かな暮らしではなく、彼はファゴットやバイオリンを
演奏して収入を得ていた。

26歳のとき、チャイコフスキーに出会い、彼の助力で、
歌劇場の指揮者に就任したが、その数年前に
結核にかかっていて、十分な音楽活動ができなかった。

作品も少なく、交響曲は2曲残している。
どちらも病の中で作られたが、第1番は1897年に
初演され、大好評だった。
しかし、初演に立ち会うこともできない程、
病は悪化していた。

ラフマニノフの経済的、精神的な援助をうけ、
療養のためクリミヤのヤルタに移ったが、
35歳の誕生日を目前に生涯を閉じた。

作風は前年に生まれたグラズノフと
共通するところが多く、ロシア民族主義と
西洋ロマン主義が融合し、ロシア的な美しい旋律と
色彩的な管弦楽の用い方が特徴である。

「交響曲第2番」は構成・内容ともに充実していて、
生への希望に満ちた明るさも感じられる、
第2楽章のアンダンテ・カンタービレは、
聴きごたえがある美しいメロディが流れる。

      第1楽章 Moderato - Allegro non troppo
      第2楽章 Andante cantabile 
      第3楽章 Allegro Scherzando
      第4楽章 Andante cantabile- Allegro vivo



(管弦楽)ウクライナ国立交響楽団
(指揮) テオドレ・クチャル  
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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