 【 ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op. 61 】
サン=サーンス,シャルル・カミユ 〔仏〕 (1835.10.09〜1921.12.16) 86歳 心臓病

フランクとならんで近代フランス音楽の父と 呼ばれているサン=サーンスは、あらゆる ジャンルにわたり、おびただしい作品を 作曲しているが、ヴァイオリン協奏曲も3曲残した。
「第1番 イ短調 作品20」は27歳、 「第2番 ハ長調 作品58 」は44歳、 そしてこの第3番は45歳のときの作品である。 サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲といえば 第3番が広く愛好されている。
彼の作風の特徴は、彼超一流の美しい旋律をもって、 軽妙洒脱なフランス風スタイルとドイツ的構成を 結び付けようとしたところにある。
第3番も随所に美しい旋律が溢れ、 古典の協奏曲に近いがっちりとした構成で、 彼の代表的な器楽作品の1つとなっている。
情熱的な第1楽章に続いて、ロマンティックな 舟歌のような第2楽章、力強い序奏に始まり 華やかなテクニックを盛り込みながらヴァイオリンの 名旋律が歌われていく第3楽章からなる。
この曲は1881年1月2日に、19世紀における 最も優れたバイオリニストの1人にあげられる パブロ・デ・サラサーテによってパリで初演され、 第1番と同様彼に捧げられた。
第1楽章 Allegro non troppo 第2楽章 Andantino quasi allegretto 第3楽章 Molto moderato e maestoso

(ヴァイオリン)ウルフ・ヘルシャー (管弦楽) ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 (指揮) ピエール・デルヴォー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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