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...... 2022年12月29日 の日記 ......
■ 《 弓の王 》   [ NO. 2022122901-1 ] co

【 チェロ協奏曲 第1番 イ短調 Op. 33 】
        
サン=サーンス,シャルル・カミユ〔仏〕
(1835.10.09〜1921.12.16)  86歳 心臓病
          
カザルス,パブロ 〔カタロニア〕
(1876.12.29〜1973.10.22) 96歳 心臓病
         

            
スペインの偉大なチェリストのカザルスは、
146年前の12月29日にスペインの
カタロニア地方の町ベンドレルで生まれた。
オルガン奏者だった父親から音楽の手ほどきを受け、
いろいろな楽器の勉強をしているうち、チェロに
一番惹かれ、11歳で本格的にチェロを志した。

13歳のとき、サン=サーンスの伴奏で彼の
「チェロ協奏曲イ短調」を弾き「これまで聴いた中で
最高のものだ」と、感動させたといわれている。

カザルスはチェリストとしてだけではなく、
指揮者としても活躍し、死の年の1973年も、
演奏会で指揮棒を振ったが、その数日後友人宅で
心臓発作をおこし、22日後の10月22日午前2時、
最愛のマルタに看取られて96年の生涯を閉じた。
81歳で結婚したとき、マルタは20歳だった。

肘を柔らかく使う現在のボーイングを考案したり、
単なる練習曲と思われていたバッハの
「無伴奏チェロ組曲」を豊かな表情と
深い共感をもって弾きこなし、
名曲の地位に引き上げたのも彼の功績である。

サンサーンはチェロ協奏曲を2曲作曲したが、
「第2番 変ロ長調 作品119」は第1番より
優れた曲ではなくて、ほとんど演奏されない。

第1番はサンサーンスが最も個性的で充実した
作品を生み出した時期の1872年ごろに書かれた。
3楽章からなるが、全体が1楽章形式で
中断なく続けて演奏される。
フランス的な軽快さと明るさで、小規模に
かわいらしくまとめられている魅力的な作品。

        第1楽章 Allegro non troppo 
        第2楽章 Allegretto con moto
        第3楽章 Allegro non troppo  



(チェロ)ジュリアン・ロイド・ウェッバー
(管弦楽)イギリス室内管弦楽団     
(指揮) ヤン・パスカル・トルトゥリエ 
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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