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...... 2022年12月24日 の日記 ......
■ 《 ある天使の思い出に 》   [ NO. 2022122401-1 ] co

【 ヴァイオリン協奏曲 】
      
ベルク,アルバン 〔墺〕
(1885.2.9〜1935.12.24) 50歳 敗血症
       

             
ベルクはウェーベルンと共にシェーンベルクの元で
1904年の秋から作曲を学び始めた。
二人はシェーンベルクを終生支え続け、協力者、
友人として無調音楽を経て、12音音楽の技法を
完成するに至るまでの大きな役割を果たした。

この3人は新ウィーン楽派を代表する作曲家となった。

ベルクの死の4ヶ月前に、親しくしていた
マーラーの未亡人アルマが再婚した建築家の
グロビウスとの間にもうけた娘のマノンが、
若い命を散らしてしまった。
ベルクにとって、天使のように美しく映っていた
マノンの死は大きな衝撃をあたえた。

「ヴァイオリン協奏曲」は、ケルンテンにある湖畔の
山荘で「熱に浮かされたように」書きすすめられたのが、
ベルクの唯一の「ヴァイオリン協奏曲」で、この曲が
完成して4ヶ月後のクリスマスイブに、
ベルクはウィーンの病院で、マーラーと同じ
50歳で世を去った。

虫刺されが原因の腫瘍ができ、
これが悪化したため手術を受けたが、
敗血症を併発したためだった。

「ある天使の思い出に」という献辞によって
マノンへのレクイエムだったこの協奏曲は、
ベルク自身のレクイエムとなった。

この曲はマノンの幼児から少女時代を、
美しく無邪気に描かれているが、ベルクの
山荘があったケルンテン地方の民謡と
バッハのコラールが素材として用いられ、
劇的、標題的性格をいっそう強めている。

2つの楽章からなり、12音技法によっている。

        第1楽章 Andante - Scherzo
        第2楽章 Allegro - Adagio



(ヴァイオリン)チョン・キョンハ  
(管弦楽)   シカゴ交響楽団   
(指揮)    ゲオルク・ショルティ
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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