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...... 2022年10月20日 の日記 ......
■ 《 卒業作品 》   [ NO. 2022102001-1 ] sy

【 交響曲 第1番 ニ短調 】
      
アイヴズ,チャールス・エドワード 〔米〕
(1874.10.20〜1954.05.19) 79歳
        

            
アメリカ現代音楽のパイオニアのアイヴズは、
148年前の10月20日にコネチカット州の
ダンベリーで生まれた。

少年時代は運動が大好きで、野球チームで
活躍する一方音楽の才能にも恵まれていて、
将来は作曲家になることを夢見ていた。

南北戦争時の軍楽隊で、バンドマスターを
勤めていた父から最初の音楽教育を受けた。

イェール大学で学んだ後、ニューヨークの
保険会社の仕事をしながら、余暇の合間に
作曲や教会のオルガニストを勤め、
生涯をビジネスマンとして過ごした。

44歳のときに心臓発作を起こすまで、
多くの作品を書いたが、生前はその作品は
無視され、演奏されることはあまりなかった。

アイヴズは前衛的な作曲家で、作風は実験精神に
貫かれていて、無調、多調、微分音を使っている。
不協和音、リズムの複雑さなど、演奏を困難とした。
彼にとって「素敵nice」は、音楽を評価するうえで、
忌わしい言葉の一つだった。

しかし、多くのアメリカの流行歌や聖歌、
童謡を引用し、親しみやすく郷愁を
感じさせるものも多い。

51歳になると隠遁生活に入り、ニューヨークで
79年の生涯を閉じた。

4楽章からなる「交響曲 第1番」は、イェール大学の
卒業制作として作曲が進められた。
アイヴズの後の作品には大胆な不協和音や
複雑なリズムが多く用いられるが、この作品には
珍しいほど、伝統的で保守的な雰囲気が感じられる。

作曲の課程でアドバイスをした指導教官の
パーカー教授の保守的な作曲手法が
大いに影響しているとみられる。

後期ロマン派音楽を模倣していて、シューベルト、
チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ブルックナー
などの影響が感じられる。

          第1楽章 Allegro
          第2楽章 Adagio molto
          第3楽章 Scherzo: vivace
          第4楽章 Allegro molto



(管弦楽)シカゴ交響楽団        
(指揮) マイケル・ティルソン・トーマス
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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