【 ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op. 35 】 ショスタコーヴィチ,ドミートリー 〔露〕 (1906.09.25〜1975.08.09) 68歳 肺癌
二十世紀を代表する大作曲家のショスタコーヴィチの 父は大の音楽愛好家、母はペテルブルク音楽院出身の ピアニストで、彼は母からピアノの手ほどきを受け、 後にペテルブルク音楽院で学んだ。
ショスタコーヴィチは、2つのピアノ協奏曲をのこしている。
ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op. 35 (1933年) ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op. 102(1957年)
21歳のときに、ショパン・コンクールのソヴィエト代表に 選ばれて出場したが、優勝を逃し名誉賞しか 受賞できず、落胆のあまり演奏活動は 2年間休止し作曲に集中した。
「ピアノ協奏曲 第1番」は、27歳のときの作品で 正式名称は 「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲ハ短調」 自作や他人の作品からの引用が全曲に 散りばめられていることが特徴となったいる。
作品番号30番台の中では最も人気が高く、 演奏会で取り上げられることが多い。
トランペットの独奏パートは、当時 レニングラード・フィルの首席トランペット奏者の アレクサンドル・シュミットの手腕を想定して 作曲したといわれている。
作曲の年の10月15日にショスタコーヴィチ自身の ピアノ、フリッツ・ティードリーの指揮と レニングラード・フィルで初演され、大成功を収め、 作曲家とソリストとしても認められた。
木管楽器を排しているので簡素で清澄な響きを持ち、 旋律は明快で新鮮で、リズムも活気に満ち、 華やかで美しく、4楽章の曲だがすべて中断せず 続けて演奏される。
第1楽章 Allegro moderato 第2楽章 Lento 第3楽章 Moderato 第4楽章 Allegro con brio
(ピアノ) ロナルド・プラウティハム (トランペット)ペーター・マスース (管弦楽) ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 (指揮) リッカルド・シャイー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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