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...... 2022年09月15日 の日記 ......
■ 《 伝統的な形式 》   [ NO. 2022091501-1 ] s

【 ピアノのためのソナタ楽章 】
       
ウェーベルン ,アントン〔墺〕
(1883.12.03〜1945.09.15) 61歳 事故死
         

                
二十世紀前半の最も重要な作曲家の1人にあげられる
新ウィーン楽派のウェーベルンは、師事していた
9歳年上のシェーンベルクと2歳年下のベルクと共に、
無調・12音技法の音楽を進めた。

彼は作曲をしながら、指揮者として活躍していたが、
1934年ナチスにより指揮活動が停止され、
教授に専念した時期もある。
しかし、1939年には、オーストリアにナチス政権が
樹立され、その職も失うことになった。

元来もの静かな気質のウェーベルンは、このような
晩年に神秘的特質をいっそう深めていった。

彼は全く孤立し忘れられた身で、第二次大戦
最後の段階でザルツブルク近郊のミッテルジルの
娘の元で耐乏生活を送っていたが、終戦後
数カ月たった9月15日夕刻、この地区に駐留していた
米軍憲兵に誤って撃たれ、悲劇的な死をとげた。

ウェーベルンは、1904年の秋からシェーンベルクの
もとで、作曲を学び大きな影響を受けた。

シェーンベルクがベルリンに旅立つ1925年まで
常に彼の側で学び、二人は師弟の関係を越えて、
互いに友情と尊敬の念を抱くようになった。

作曲の技術が未熟だったウェーベルンに
シェーンベルクは古典的な作曲モデルを
学ぶように教えた。
そして1906年に作曲されたのが
「ピアノのためのソナタ楽章」(ロンド)で、ソナタと
ロンドの伝統的な形式を合わせたものである。



(ピアノ) ジャンルカ・カシオーリ
      ♪ 私が聴いた音源 ♪




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