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...... 2022年08月06日 の日記 ......
■ 《 現代音楽 》   [ NO. 2022080601-1 ] or

【 広島の犠牲者に捧げる哀歌 】
    
ペンデレツキ,クシシュトフ (ポーランド)
(1933.11.23〜2020.03.29) 86歳
     

       
ポーランドの作曲家のペンデレツキは、
少年時代にバイオリンを習い始めたが、
第二次世界大戦で楽譜が手に入らず、師が
彼のために練習曲を書いてくれたことが、
作曲に興味をもつきっかけになた。

大学入学後、本格的に作曲を学んだ。
社会主義体制下のポーランドでは、西側の新しい
情報は入ってこなかったが、第一次ポーランド楽派の
主要作曲家として指揮者として活躍していた。

1956年に社会主義圏で初めて現代音楽祭が、
ワルシャワで行なわれ、ペンデレツキの才能は
ようやく開花した。

そして、1960年に作曲した
「広島の犠牲者に捧げる哀歌」で一躍有名になった。
ナチのポーランド進攻を知るペンデレツキが
広島の被爆の惨状に思いをはせて書いたものとも
いわれているが、来日に際してこの作品が
「ヒロシマ」に捧げられるべきだと思い、
この標題が決まったようだ。

52本の弦楽器のために作られた作品で、
弦楽器が特殊な奏法により打楽器のような
音色を奏でる前衛的な曲である。

後に新ロマン主義に傾倒し、作風を古典的な
ものへと回帰させていった。

彼の作品は、不安や緊張をあおるような
独特の音響効果があり映画「エクソシスト」にも、
数曲使われている。

今年の8月6日、広島は77回目の
「原爆の日」を迎えた。

2016年5月には現職として初めて、
オバマ大統領が広島を訪れている。



(管弦楽)ポーランド国立放送管弦楽団
(指揮) クシシュトフ・ペンデレツキ
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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