【 歌曲「苦しめ給うなかれ」】 チェスティ,マルカントニオ 〔伊〕 (1623.08.05〜1669.10.14) 46歳
フランシスコ会修道士のチェスティは、 399年前の8月5日にアレッツォで生まれた。 ローマで作曲を学んだ後、23歳で フィレンツェのメディチ家の楽長となった。
その後、ヴェネツィア、ローマ、ウィーンなどで 歌劇作曲家として活躍したが、フィレンツェで 46年の生涯を閉じた。
彼は、ヴェネツィア楽派の代表的なオペラ作曲家で、 その抒情的なアリアは、当時絶大な人気を博した。 A-B-Aの三部形式をとる「ダ・カーポ・アリア」の 形式を一般化し、それ以後の歌劇のアリアの 定式となるのに功績があった。 100曲以上のオペラを残したが 「黄金の林檎」は、最も有名である。
純粋な叙情の世界が美しくひろがる 歌曲「苦しめ給うなかれ」は、独立に作曲されたが、 「ダ・カーポ・アリア」の典型的なものである。
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