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...... 2022年07月27日 の日記 ......
■ 《 劇的な最期 》   [ NO. 2022072701-1 ] s

【 12のスペイン舞曲 Op. 37 】
        
グラナドス,イ・カンピニャ・エンリケ 〔西〕
(1867.07.27〜1916.3.24) 49歳
            


グラナドスは軍人の父の子として、155年前の
7月27日にスペインのレリダで生まれた。

彼は幼年期より楽才を示し、ピアニストとして、
演奏活動をしながらオペラやピアノ曲を作曲した。

7歳年下のアルベニス(1860〜1909)と
ならんでスペイン独自の音楽を確立した
スペイン国民主義の重要な作曲家で、
作風はロマン的で素朴で感傷的であるが、
スペイン音楽の近代への門を開くという
大きな功績を残した。
自ら「アカデミア・グラナドス」という
音楽学校を設立して、人々に敬愛されていた。

アルベニスが南部系のアンダルシア民族音楽を、
生々しい泥臭い味で取扱っているのに対し、
北方系のグラナドスは北部の民謡が主となり、
しかもその取り扱い方は洗練され、消化されていて、
ファリャに通じるところがあって、パリで
ドビュッシーなどの印象主義の傾向も受けている。
(二人はギターのための作品は1曲も書かなかった)

彼の作風は、ロマン的でありまたパリで
ドヴュッシーなどの印象主義の傾向も
受けているとはいえ、スペインの国民主義の
アルベニスに対抗する作曲家であった。

ピアノ曲の代表作として「スペイン舞曲」、
「ゴエスカス」(ゴヤの絵画風の情景)などがあり、
その響きはスペイン固有の民族色と、
彼が心酔したショパン、シューマンの
ロマンティシズムを感じさせる。

「ゴエスカス」は、グラナドス自身により、
オペラにも転作され、メポロポリタン歌劇場での
初演に立ち会うために妻とともに渡米し、
初演は大成功だったが、その帰途乗船していた
サセックス号がイギリス海峡でドイツUボート
(潜水艦)に撃沈され、初演者らと共に
海底深くで溺死という劇的な最期だった。

12曲からなるスペイン舞曲は、
彼のピアノ曲中最も広く知られていて、
特に第5番「アンダルーサ」(祈り)はギター独奏に
編曲されたり、独唱曲として歌詞が
つけられたりしている。

アンダルシア地方の印象を描いたものだが、
ギターの奏法の模倣はこの曲では最も効果的に
取り入れられていて、ギターを意識して
作られた作品である。

          1. Galante
          2. Orientale
          3. Fandango
          4. Villanesca
          5. Andaluza
          6. Rondsla araaragonesa
          7. Valenciana
          8. Sardona
          9. Romantica
          10. Melancolica
          11. Arabesca
          12. Bolero



(ギター)エドゥアルド・フェルナンデス
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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