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...... 2022年07月16日 の日記 ......
■ 《 Ballade 》   [ NO. 2022071601-1 ] s

【 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 二短調 Op. 27-3 】
       
イザイ,ウジェーヌ 〔ベルギー〕
(1858.07.16〜1931.05.12) 72歳
       

          
ベルギーの生んだヴァイオリンの巨匠イザイは、
ヴァイオリニストの父の子として164年前の
7月16日にリエージュで生まれ、
幼少のころから音楽的才能を発揮した。

リエージュ音楽院で学んだ後、パリにも留学し、
ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家 として活躍した。
演奏家として、パガニーニに次ぐ最高の
ヴァイオリニストだったイザイは、ルビンシュタインから
多くを学び、自分の演奏の真の師承と呼んだ。

1883年から86年にかけてパリに住んで、フランク、
ショーソン、ダンディ、フォーレ、サン=サーンス、
ドビュッシー、ルクーらと親交を結んでいる。

イザイは彼らのヴァイオリン音楽の熱心な演奏者となり、
多くの曲を献呈される栄誉によくしている。

しかし、神経炎や糖尿病を患い、演奏家としての
活動は60歳頃までで、その後は教育者、
指揮者を務め、ブリュッセルで72年の生涯を閉じた。

「無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品27」は、1923年から
翌年にかけてベルギーの自宅で作曲した。
この曲は、バッハの6曲の「無伴奏バイオリンのための
ソナタとパルティータ」に刺激をうけて書かれている。

当時、32歳だった若きヴァイオリニストの
シゲティの演奏するバッハの
「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」を聴き、
高度なテクニックによる表現力豊かな演奏と、
バッハの霊感の豊富な作品に深い感銘を受けて
作曲を始めた。

イザイも第1番から第6番までの6曲の
「無伴奏ヴァイオリンソナタ」を書いたが、
それらは6人の若いヴァイオリニストを意識して
書かれていて、それぞれの演奏家に捧げられている。

全1楽章の第3番「バラ−ド」は、序奏の前の
序奏ともいえる半音階の流麗な旋律で始まり、
レチタティーヴォ風の序奏部分は徐々に加速し、
鋭いリズムが展開する。

この曲は作曲家、ヴァイオリン奏者の
ジョルジュ・エネスコ(1881〜1955)に献呈された。

ルーマニアで生まれたエネスコは、
ヴァイオリン奏者としてはバッハを得意としていた。
アメリカのヴァイオリニストのメニューイン
(1916〜1999)の師でもある。



(ヴァイオリン)フランク・ペーター・ツィマーマン
            ♪ 私が聴いた音源 ♪




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