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...... 2022年07月15日 の日記 ......
■ 《 ユダヤ人作曲家 》   [ NO. 2022071501-1 ] or

【 組曲「バール・シェム」】
        
ブロッホ,エルネスト〔ス→米〕
(1880.07.24〜1959.07.15) 78歳
      

       
ユダヤ人作曲家として知られるブロッホは、
ジュネーブで生まれた。
生地のジュネーブで音楽を学んでいたが、
15歳のころから、交響曲を作曲していた。

23歳でパリに行き、歌曲集「たそがれの物語」で
作曲家として認められるようになった。
6年後にはスイスに帰り、指揮者として活躍したが、
このころから、作風に強くユダヤ民族的な特色を
打ち出すようになった。

この種の作品としてもっとも知られているのが、
チェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲
「シェロモ(ソロモン)」である。

36歳のときにアメリカ合衆国に招かれ、演奏会で
自作を指揮したのをきっかけに、そのまま永住して
各地の音楽学校で教えながら作曲活動を続けた。

50歳になってからは再びスイスに住み、
山村に引きこもっていたが、ファシズムの
反ユダヤ人政策が激しくなり、8年後にアメリカに戻った。
その後は強いユダヤ的個性を示した作品を書いた。

彼がアメリカ現代音楽に与えた影響は大きく、
それもユダヤ人作曲家のユダヤ主義を
促すことになった。

死の前年に「2つの最後の死」を作曲したが、
癌を患っていて、63年前の7月15日に
オレゴン州のポートランドで生涯を閉じた。

43歳のときに作曲した「バール・シェム」は、
ヴァイオリンとピアノのための組曲で、
「シャシディ教徒の生活の3つの図」という
副題を持っている。

バール・シェムは、シャシディ教を開いた教祖の
名前で、3曲からなりユダヤ教の聖歌の特徴を
取り入れている。

         第1曲 Vidui(懺悔)
         第2曲 Nigun(即興的)
         第3曲 Simchas Torah(歓喜)

ヴァイオリンが、訴えるように、憧れるように、
熱狂するように、歓喜するように表情をつけて
演奏され、ピアノは伴奏としての役目となっている。

1939年にはヴァイオリンと管弦楽のために
編曲している。



(ヴァイオリン)ジーナ・シフ              
(管弦楽) ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
(指揮)  ホセ・セレブリエール            
            ♪ 私が聴いた音源 ♪




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