【 オペラ「ラ・ワリー」 】 カタラーニ,アルフレード 〔伊〕 (1854.06.19〜1893.08.07) 39歳
オペラ作曲家のカタラーニは、168年前の 6月19日にルッカの名門音楽家の家系に生まれ、 1893年に旅先で急死し、ミラノに埋葬された。
ワーグナーに傾倒した最初のイタリア人オペラ作曲家だが、 ヴェルディ(1813〜1901)とプッチーニ(1858〜1924)の 名声の陰に隠れていた。
39年の短い生涯に「ローレライ」「ラ・ワリー」などの オペラの作品や、交響詩を残している。
「ラ・ワリー」は、世を去る前年の1892年に ミラノ・スカラ座で大指揮者トスカニーニによって 初演され、大成功をおさめた名作である。
スイス・チロル地方の地主の娘ワリーが愛する 隣村の猟師ハーゲンバッハを嫌う父から 執事のゲルナーとの結婚を命じられる。 ゲルナーはワリーを愛し、「殺して・・・」と呟いた ワリーの言葉を真に受けて、ハーゲンバッハを 谷底に突き落とし、ワリーも後を追って谷底に身を投げる。
第1幕でワリーが歌う「さようなら、ふるさとの家よ」は、 この歌劇中で最も美しいアリアである。
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