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...... 2022年03月15日 の日記 ......
■ 《 マーラーとの関係 》   [ NO. 2022031501-1 ] sy

【 抒情交響曲 Op. 18 】
         
ツェムリンスキー,アレクサンドル〔墺〕
(1872.10.04〜1942.03.16) 69歳 肺炎
         

           
ツェムリンスキーは、ボヘミア系のカトリック教徒の
父の子としてウィーンで生まれた。

幼年期にユダヤ教徒として、シナゴーグ
(ユダヤ教の会堂)でオルガンを演奏していた。

12歳のときに入学したウィーン音楽院を卒業後、
ウィーン国立歌劇場の指揮者をつとめたが、
その後はマンハイムやプラハなどで、ドイツ・オペラの
指揮者として名声を得、ベルリン国立歌劇場における
活動は、彼の名を一層高めた。

その間、マーラーを名誉会長とする作曲家集団に
加わり、若い世代の音楽家に大きな影響を与えた。

彼が作曲を指導した才媛アルマと恋仲になったが、
アルマがマーラーと出会って結婚をしたことから、
二人の仲は終わりを告げた。

シェーンベルクとは親友としてお互いを認めあって
いたが、ツェムリンスキーが対位法を教えたことから、
シェーンベルクの唯一の師となった。
後に、ツェムリンスキーの妹のマティルダは
シェーンベルクと結婚した。

ナチスの台頭後の1938年にアメリカに亡命したが、
英語が出来ず、病気がちで心臓発作に悩まされ、
作曲も続けられないまま、80年前の3月16日に
ニューヨークで肺炎のため世を去った。

彼の初期の作品は、親交があったブラームスの
影響が認められるが、後の作品ではワーグナーや
マーラーからも影響を受けている。

最も有名な「抒情交響曲」は声楽つき交響曲で、
1922年の作品である。
ソプラノとバリトンの独唱者がベンガルの詩人
ラビンドラナート・タゴールによる詩(ドイツ語訳)を、
7つの楽章にわたって歌われる。

       1、わが心、穏やかならず
       2、お母様、若い王子様が
       3、お前は夕暮れの雲
       4、いとしいお方、私に話してください
       5、恋人よ、お前の甘い口づけから解き放してくれ
       6、最後の歌を歌い終えたら、お仕舞いに
       7、安らぐがよい、わが心よ

        第1楽章 I Ich bin friedlos -
        第2楽章 Mutter, der junge Prinz -
        第3楽章 Du bist die Abendwolke
        第4楽章 Sprich zu mir, Geliebter -
        第5楽章 Befrei mich von den Branden
        第6楽章 Vollende denn das letzte Lied
        第7楽章 Friede, mein Herz



(管弦楽)スイス・ロマンド管弦楽団
(指揮) アルミン・ジョルダン  
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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