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...... 2022年02月23日 の日記 ......
■ 《 ユダヤ民族の勝利 》   [ NO. 2022022301-1 ] v

【 オラトリオ「マカベウスのユダ」HWV 63 】
         
ヘンデル,ゲオルク・フリードリヒ 〔独〕
(1685.02.23〜1759.04.14) 74歳 白内障
            

          
ヘンデルは、バッハの生地アイゼナッハと同じ
中部ドイツのハレで、バッハより1ヶ月前の
2月23日に生まれた。
父はヴァイセンフェルト宮廷の医師として仕えていた。
母はハレのルター派の名門の牧師の家系出身で
深い信仰心をもっていた。

ハレ大学で法律を学んだが、その後イタリアで
オペラを学び、さらにイギリスに渡ってそこを
第2の故国とし、この世を去ったのはロンドンだった。

ヘンデルはバロック音楽の最後の作曲家で、
オペラとオラトリオに主力を注ぎ、傑作を作曲しているが、
器楽曲としてチェンバロ用の組曲、管弦楽用の序曲、
ヴァイオリン・ソナタなどの他、多くの協奏曲も残している。

オラトリオは、宗教的な題材による大規模な叙事的楽曲で、
オルガンや管弦楽の伴奏により独唱・重唱・合唱で
劇的構成をもつが、演技も舞台装置もなしで演奏される。
イギリスのオラトリオの伝統は、ヘンデルによって築かれた。

「マカベウスのユダ」はヘンデル61歳のときの作品で、
1746年4月にスコットランドのウィリアム公が
カロデンの戦いで勝利したお祝いに作曲し、
公に捧げられた。

楽譜が出版されたのはヘンデルの死後10年先のことで、
自筆原稿はバッキンガム宮殿の王室音楽図書館に
保存されている。

全曲3部からなるこの曲は、ユダヤ民族の嘆きに
始まり、マカベウスのユダが民族の英雄として
シリアの圧政に反抗し、ついに勝利をおさめる過程が、
感動的に描き出されたオラトリオである。





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