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...... 2022年02月17日 の日記 ......
■ 《 ヴァイオリニストの中の王 》   [ NO. 2022021701-1 ] co

【 ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 Op. 31 】
       
ヴュータン,アンリ 〔ベルギー〕
(1820.02.17〜1881.01.06) 61歳
         

               
一九世紀の偉大なヴァイオリニストのひとりに
挙げられるヴュータンは、141年前の2月17日に
フェルビエールで生まれ、アルジェリアで生涯を閉じた。

ピアノの調律師で、楽器製造家であった父に音楽の
手ほどきを受け、6歳で公衆を前にして、
管弦楽伴奏によるヴァイオリン独奏をし、
人々を驚かせた。

当時、有名な大ヴァアイオリニストのベリオに
認められ、10歳のときにパリでデビュー、その後も
演奏家として各地の演奏会に出演しつつ
作曲の勉強もした。

26歳のときに招かれて、ロシア帝室付独奏家兼
ペテルブルグ音楽院の教授を勤め、晩年には
ブリュッセル音楽院の教授として
ヴァイオリン教育に貢献した。

師のベリオから受け継いだ最高の優雅さと華麗さに
加え、パガニーニにも比すべき高度の技術をそなえ、
古典的な高貴さは、シュポーアを想いおこさせたと
いわれている。

作曲家としては、ヴァイオリン協奏曲6曲をはじめ、
ヴァイオリンのために多くの作品を書いた。
ヴァイオリン協奏曲中、33歳のときに書いた第4番が
最も多く演奏され、作品としても傑出している。

通常の管弦楽編成にハープが加えられ、当時では
画期的改革であった。
4つの楽章からなっているが、ほとんど休止なく
演奏され、全楽章が独奏ヴァイオリンの技巧的性能を
フルに取り入れ、熱狂、華麗さで力強く曲を結んでいる。

      第1楽章 Andante moderato
      第2楽章 Adagio religioso
      第3楽章 Scherzo: Vivace - Trio: Meno messo
      第4楽章 Finele marziale: Andante - Allegro

ヴュータンは、バロックから現代に至るレパートリーを
携え、その全てに常に完全主義者であることを
実現させていて、膨大な量のレコーディングもしている。



(ヴァイオリン)ヤッシャ・ハイフェッツ      
(管弦楽)   ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)    ジョン・バルビローリ       
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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