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...... 2022年01月02日 の日記 ......
■ 《 ニューイヤーコンサート・初登場の作品 》   [ NO. 2022010201-1 ] or

【 フェニックス行進曲 Op. 105 】

ヨーゼフ・シュトラウス
(1827.08.22〜1870.07.21) 42歳



新型コロナ・ウィルスの影響で、至上初の無観客
開催となった前回から1年、ウィーン・フィルは
困難な状況の中、音楽の力を信じその灯を
絶やさぬよう闘い続けてきた

ホールの聴衆と共に迎える今年の演奏会幕開きには
「不死鳥」(フェニックス)を題する行進曲が選ばれ、
2曲目にワルツ「フェニックスの羽ばたき」と
「フェニックス」の名を冠した曲が2曲並んでいて、
「コロナに屈しない」というウィーンフィルの
決意表明であるかのようだ。

* * * * * * *

【 ワルツ「フェニックスの羽ばたき」Op. 125 】
ヨハン・シュトラウス作曲
(1804.03.14〜1849.09.25) 45歳

24歳で父を亡くしたヨハンは、父から引き継いだ
膨大な仕事に忙殺され体を壊してしまう。
死亡記事が用意されるほどの状況から回復した
彼はこの曲を作り、聴衆に自らの「復活」を
アピールした。

* * * * * * *

【 ポルカ・マズルカ「セイレーン」Op. 248 】
ヨーゼフ・シュトラウス

セイレーンはギリシャ神話に登場する海の精
美しい歌声で船人を惑わし破滅させたという。
ヨーゼフ・シュトラウスは「ワルツ王」ヨハンの2歳下の弟
元々は技術者だったが、病に倒れた兄ヨハンの代役で
指揮をしたのがきっかけで音楽家に転身した。

* * * * * * *

【 ポルカ・シュネル「小さなニュース」Op. 128 】
エドゥアルト・シュトラウス
(1835.03.15〜1916.12.28) 81歳

ちいさな出来事を伝える当時の新聞欄が題名の由来で
ジャーナリスト協会の舞踏会のために書かれた。
このワルツには夜を徹して開かれる舞踏会の
雰囲気が描かれている。

* * * * * * *

【 ワルツ「夜遊びすき」Op. 466 】
カール・ミヒャエル・ツィーラー
(1843.05.02〜1922.11.14) 79歳

ツィーラーはシュトラウス兄弟と並び、
ウィーンの舞踏会シーンをリードした作曲家で
今年が没後100年の節目となる。

* * * * * * *

【 性格的小品「妖精ハインツェル」 】
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世
(1855.08.22〜1907.04.26) 52歳

ハインツェルはドイツの伝説に登場する陽気で
小さな姿をした男の妖精。
家の中をせわしなく動き回る様子が音によって
描写されている。

* * * * * * *

【 ニンフのポルカ Op. 50 】
ヨーゼフ・シュトラウス作曲

このポルカは夏はプールに、冬はダンスホールにと
姿を変えたウィーンのゾフィエンザールで初演された。
夏は泳ぎ、冬は踊る女性たちが、ギリシャ神話の
水にまつわる女の精ニンフになぞらえて描かれている。



(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ダニエル・バレンボエム      
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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