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...... 2021年12月28日 の日記 ......
■ 《 代表的な声楽曲 》   [ NO. 2021122801-1 ] v

【 シェーラザード 】
       
ラヴェル,モリス・ジョセフ〔仏〕
(1875.03.07〜1937.12.28) 62歳
           

            
「管弦楽の魔術師」「オーケストレーションの天才」と
言われたラヴェルは、鉄道技師の父と、バスク人の母との
長男として、スペイン国境に近いピレネー山麓のシブールで
生まれたが、3ヶ月後にはパリに移り定住した。

3年後に弟が生まれ、若いころから音楽を愛好していた
父は、2人の息子を音楽家に育てたいと望んだ。
しかし、音楽の道に進んだのは兄のラヴェルだけだった。

33歳のときに父が病死したとき、しばらくは
仕事も手につかないほど落ち込んだが、42歳で
母を失ったときの打撃は、もっと大きくて、
友人たちは慰めるすべもなかった。

その友人たちから「妻には母上より他にはいまい」と
言われていたし、ラヴェルにとって母親は
人生の伴侶といえる存在だった。

その後、立ち直ったラヴェルは作曲家として
数々の作品を作曲したが、1932年10月、
自動車事故に遭い頭部を負傷した。
はじめはたいしたことはないと考えていたものの、
この事故がもとで脳の疾患をおこし、心身の活動が
次第にむしばまれていった。

知人や弟が、スペイン、モロッコに転地療養に
連れ歩いたが、病状は悪化する一方で、その後は
自分のサインも困難なほどになっていき、
晩年は廃人同様に近い不幸な生活を送った。

最後の脳の手術の効もなく84年前の12月28日、
62年の生涯を閉じた。

ラヴェルは「シェーラザード」を2曲書いている。
1898年に管弦楽作品の「シェーラザードの序曲」を
作曲したが、酷評され失敗作となった。

5年後の1903年に題名と主題を使って、
トリスタン・クリングソン作詞でソプラノ用の
3曲からなる管弦楽伴奏歌曲集を作った。
幻想的、異教徒的な雰囲気をもっていて、
ラヴェルの代表的な声楽曲となっている。

           第1曲 アジア
           第2曲 魔法の笛
           第3曲 つれない人



(ソプラノ)アーリーン・オジェー          
(管弦楽) バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
(指揮)  エルネスト・プール           
             ♪ 私が聴いた音源 ♪


 


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