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...... 2021年12月17日 の日記 ......
■ 《 完成された未完成 》   [ NO. 2021121701-1 ] sy

【 未完成交響曲 ロ短調 D.759 】
      
シューベルト,フランツ・ペーター 〔墺〕
(1797.01.31〜1828.11.19) 31歳 チフス
      

       
ロマン派音楽の一大ピラミッドともいわれる
「未完成交響曲」は、ベートーベンの「運命」、
ドヴォルザークの「新世界」と並んで、
3大交響曲と呼ばれることもある。

「未完成」は、透明清純で美しい旋律が豊富に
使われていて、世界中で人気のある
交響曲の一つにかぞえられている。
「あたかも地下の世界からのように」と形容される
この曲の始まりは、低音弦楽器の暗示にとんだ旋律である。

彼の自筆楽譜によると、25歳のときの1822年の
10月30日に、ウィーンで着手している。
普通の交響曲は第4楽章まであるのに、
この曲は第1楽章と第2楽章しか演奏されない。

なぜなら、第3楽章はわずか9小節だけの
オーケストレート、第4楽章は下書きすらないのである。
しかし、二つの楽章が十分に完成したまとまりを
持っているので、形式上未完成であっても
シューベルトの直感で無用の長物になることを、
感じていたのではないかと思われている。
(後に4楽章の補完版も作られている)

「未完成」が初演されたのはシユーベルトの
死後37年も経った1865年12月17日のことで、
この曲が作られてから43年後ということになる。

この交響曲は、古い番号付けでは第8番に
なっているが、その後1978年にドイチェ目録改訂で
見直されて、第7番とされた。

        第1楽章 Allegro moderato
        第2楽章 Andante con moto



(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) カルロス・クライバー       
          ♪ 私が聴いた音源 ♪




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