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...... 2021年11月18日 の日記 ......
■ 《 管弦楽的 》   [ NO. 2021111801-1 ] s

【 ピアノ・ソナタ 第2番 変イ長調 Op. 39 】
          
ウェーバー,カルル・マリア・フォン 〔独〕
(1786.11.18〜1826.06.05) 39歳 結核
           

               
近年までウェーバーの誕生日は12月18日と
されていたが、現在は洗礼の記録その他に照らして、
ちょうど1ヶ月前の11月18日が
正確な月日とされている。

ウェーバー家は貴族の家柄で、父親は男爵の
爵位を持っていたが、軍人、音楽家、役人として
不安定な生涯を送った。
彼の夢は、モーツァルトの父のように息子たちを
神童に仕上げることだった。

最初の結婚で生まれた2人の息子には、期待した成果は
得られなかったが、50歳を過ぎてからの再婚で生まれた
息子ウェーバーによって、年来の夢は達成した。

父親は、劇場の舞台監督兼楽長のような
仕事をしていたので、ウェーバーも一緒に各地を
転々としながら、父から音楽教育を受けていた。

13歳でオペラの処女作を作曲したが、
ピアノ奏者としても活躍した。
ウェーバーは、なによりも先ずオペラの作曲家で、
幼少のころからの体験が、彼をそう運命づけたようだ。

ピアノ・ソナタは4つ残している。
それらは、劇的な迫力にみち、管弦楽的な色彩に富み、
外面的にはきわめて華美である。

ソナタの形の幻想曲のようで、小細工なく、
自然のままで、民族的である。
律動は明解で、ときには情熱的、推進的でもあり、
和声は似通った筆法のところが多いが、色彩的に
豊かで、全体にロマン的な情熱にあふれている。

「ピアノ・ソナタ 第2番」は、ウェーバーが、
プラハの国立歌劇場の指揮者をしていた
最後の年の1816年に作曲した。

このころ彼はラウスカと恋愛中のためか、陽気で
楽しいものや、劇的で人をひきつける作品が多い。

       第1楽章 Allegro moderato
       第2楽章 Andante ben tenuto
       第3楽章 Minuetto capriccioso: Presto assai
       第4楽章 Rondo: Moderato e molto grazioso



(ピアノ)アルフレート・ブレンデル
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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