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...... 2021年10月25日 の日記 ......
■ 《 モリエールの代表作 》   [ NO. 2021102501-1 ] or

【 組曲「町人貴族」作品60 】
        
リヒャルト・シュトラウス,ゲオルク 〔独〕
(1864.06.11〜1949.09.08) 85歳 心臓病
         

             
リヒャルト・シュトラウスは多くの交響詩を
書いたが、オペラも16曲残している。

17世紀に初演されたモリエール(1622〜1673)の
戯曲の「にわか貴族」をもとにして、20世紀になって
オーストリアのホフマンスタール(1874〜1929)が
改作版の上演を計画し、名コンビだった
リヒャルト・シュトラウスが附随音楽を書いた。
17世紀の様式や雰囲気が濃厚に感じられる。

1912年10月25日に、この劇の後に
劇中劇としてオペラ「ナクソス島のアリアドネ」を
含む独特の構成で作られて、シュトゥットガルトで
初演されたが、失敗に終わった。

その後、この演劇としての「にわか貴族」を2つに
分け、劇中劇だった「ナクソス島のアリアドネ」を
独立したオペラに改作し、前作の劇から
9曲を選び組曲にした。

1670年にルイ十四世の所望によって
初演された、バレエ付きの戯曲「にわか貴族」は、
リュリが音楽を担当していたが、
リヒャルト・シュトラウスはその音楽を利用して、
室内オーケストラの構成のための新古典的な
感覚を持った才気走った音楽を作った。

劇の筋
金持ちの町人ジュールダン氏は、貴族ぶりたがり、
哲学、剣術、音楽の勉強に励んでいる。
ただし、その精神を全く理解していない。
そのにわか貴族は侯爵夫人に憧れて
ラブレターを書き、貴族のような服を
作らせて、喜んでいた。
自分の娘リュスィルには「貴族以外とは結婚を
させない」方針で、クレオントとの結婚を認めない。
クレオントは、仕方なくトルコ王子に化けて
リュスィルとの結婚を図った。

組曲は、9曲からなる。

      第1曲 第1幕への序曲「町人ジュールダン」
      第2曲 メニエット
      第3曲 剣術の先生
      第4曲 仕立屋の登場と踊り
      第5曲 リュリのメムエット
      第6曲 クーラント
      第7曲 クレオントの登場
      第8曲 第2幕への前想曲
     (間奏曲)「ドラントとドメリーヌ〜伯爵と伯爵夫人」
      第9曲 宴会
          「宴会の音楽(ターフェルムジーク)と
          若い料理人たちの踊り」




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