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...... 2021年09月01日 の日記 ......
■ 《 ロン=ティボー国際コンクール 》   [ NO. 2021090101-1 ] s

【 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op. 27-2 イ短調 】

イザイ,ウジェーヌ 〔ベルギー〕
(1858.07.16~1931.05.12) 72歳

ティボー,ジャック 〔仏〕
(1880.09.27~1953.09.01) 72歳 事故死



名ヴァイオリニストのティボーは、音楽教師を父に
ボルドー市で1858年にに生まれた。
8歳でリサイタルを開くという幼くしてヴァイオリンの
才能を発揮し、13歳からパリ音楽院で学び
一等賞で卒業をした。

名指揮者のコロンヌに見い出され、コロンヌ管弦楽団で
独奏者として名声を得た。
かつてベリオが愛用していたストラディヴァリウスを
自由自在に操ったその音色は、繊細典雅をきわめ、
高雅な趣味にあふれた陶酔的なものであった。

1905年に、ピアノのアルフレッド・コクトー、
チェロのパブロ・カザルスと共に
「カザルス三重奏団」を結成して活躍した。

1943年には、ピアニストのマルグリット・ロンと
協力して、ロン=ティボー国際コンクールを開催し、
後進の育成にも力を注いだ。

ティボーは1953年9月1日に、来日途中
乗っていた飛行機がアルプス山脈に衝突し、
72年の生涯を閉じた。

「無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品27」は、イザイが
1923年から翌年にかけてベルギーの自宅で作曲した。
この曲は、バッハの6曲の「無伴奏ヴァイオリンのための
ソナタとパルティータ」に刺激をうけて書かれている。

当時、32歳だった若きヴァイオリニストのシゲティの
演奏するバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」
を聴き、高度なテクニックによる表現力豊かな演奏と、
バッハの霊感の豊富な作品に深い感銘を受けて
作曲を始めている。

イザイも第1番から第6番までの6曲の
「無伴奏ヴァイオリンソナタ」を書いたが、
それらは6人の若いヴァイオリニストを意識して
書かれていて、それぞれの演奏家に捧げられている。
「第2番イ短調」はジャック・ティボーに献呈された。

     第1楽章 Obesession(妄想): Prelude
     第2楽章 Malinconia(憂鬱)
     第3楽章 Danse des ombres(亡霊たちの踊り)
     第4楽章 Les furies(フェリ : 復讐の女神たち)



(ヴァイオリン)オスカー・シェムスキー
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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