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...... 2021年08月19日 の日記 ......
■ 《 暗い歴史 》   [ NO. 2021081901-1 ] or

【 ルーマニア狂詩曲 第2番 ニ長調 作品11の2 】
            
エネスコ,ジョルジュ 〔ルーマニア〕
(1881.08.19〜1955.05.04)  73歳
              

                
140年前の8月19日にルーマニアのリヴェニで
生まれたエネスコは、作曲家としてよりも、
二十世紀前半の三大バイオリニストの一人として
有名で、特にメニューインの師として知られている。

7歳のときにウィーンに出て同地の音楽院で学び、
わずか13歳で、しかも異国人であったにもかかわらず、
特例としてパリ音楽院に入学を許された。
ヴァイオリンは主席で卒業している。
16歳のときには、ルーマニア女王の宮廷独奏者にも
なっている。

演奏家として活躍しながら、自作の発表を行い、
フランスの近代的手法にルーマニアの国民的要素を
結び付けた独特の作風を完成した。

晩年は主にパリに定住して教育と作曲に従事し、
同地で73年の生涯を閉じた。

「ルーマニア狂詩曲」は、1901年に第1番を
1902年に第2番を作曲している。

地味な曲調の「ルーマニア狂詩曲 第2番」は、
第1番よりも演奏機会が少ない。

弦楽器のゆっくりした序奏で始まり、ゆっくりとした
伸びやかなメロディが、ティンパニー、コントラバスの
リズムにのって演奏され、次第に楽器が増してくる。

序奏のメロディが繰り返された後に、哀しげなメロディが
コーラングレ(イングリッシュホルン)で奏される。
このメロディも楽器を増しながら高揚し、再度、
序奏の後に現れたメロディが全合奏で奏され、
やがて静まる。

続いてビオラ・ソロで舞曲風のメロディが奏され、
一旦高揚しかけるが、長く続かず静かに曲を閉じる。

ルーマニアの歴史はあまり平和的なものとはいえず、
民族音楽も細やかな感傷的性格をもっている。



(管弦楽)BBCフィルハーモニー管弦楽団   
(指揮) ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





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