【 ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191 】 モーツァルト,ヴォルフガング・アマデウス〔墺〕 (1756.01.27〜1791.12.05) 35歳
「ファゴット協奏曲 変ロ長調」は、モーツァルトが 3度目のイタリア旅行を終えてザルツブルクに定着した 18歳のときの作品で、ミュンヘンのデュルニッツ男爵の ために書かれたと推定される。
ファゴットのために書いた協奏曲は少なくとも 4曲あるといわれているが、ミュンヘンで知り合った デュルニッツ男爵に捧げた2曲は行方がしれず、 もう1曲は完全な作品ではなくて未完成とされている。
当時のファゴットは、現在のものと同じ性能を もっていて、ファゴットの得意とする広い音域間の 跳躍や息の長いカンタービレ、幅広い透明な音色などを 巧みに利用していて、この楽器の数少ない名曲の 一つとして管弦楽の協奏曲としては 「フルート協奏曲ニ長調」に次いでしばしば演奏される。
第2楽章の第1主題は、グルックの代表作 「オルフェウス」の中の有名なアリア 「ああ、われエウリディーチェを失いぬ」の 清楚な主旋律と類似している。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Andante ma adagio 第3楽章 Rondo: Tempo di menuetto
(ファゴット)フランク・モレッリ (管弦楽) オルフェウス室内管弦楽団 ♪ 私が聴いた音源 ♪
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