【 ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 】 フィールド,ジョン (アイルランド) (1782.07.26〜1837.01.23) 55歳
夜想曲という音楽形式を創始したといわれている、 アイルランドの作曲家、ピアノ奏者のフィールドは、 239年前の7月26日にダブリンで生まれた。 バイオリニストの父からピアノの手ほどきを、教会の オルガン奏者だった祖父から音楽の基礎を教わった。
11歳のときに家族と共にロンドンに移住し、 ムツィオ・クレメンティに学んだ。
20歳のときには、クレメンティと共にパリや ウィーンで演奏活動をし、その後二人はロシアの サンクトペテルブルクに移り、フィールドは後半生を ロシアで暮らした。
指導者としても活躍したが、教え子の中には グリンカもいた。
40代後半に直腸癌を患ってからは体調不良で 演奏活動も思うようにできず、生活も窮乏した。 ロシアの貴族レイマノフ家の助力でモスクワに住んだが、 直腸がんのため、その地で55年の生涯を閉じた。
フィールドにとって、音楽家としての重要で画期的な 出来事は、1799年に行なわれたコンサートにおける、 自作の 「ピアノ協奏曲 第1番」の演奏だった。
当時の新聞紙上によると、「これ程、急速な奏法を 誇示すべく、計算された独特の表現力のある演奏を 未だかつて聴いたことがない」と絶賛された。 ヨーロッパ各地で演奏し、一躍人気者になった。
「ピアノ協奏曲」は7曲遺しているが、16歳の ときに書いた第1番は、みずみずしい作品である。
第2楽章では当時のイギリスの流行歌の 「エジンバラの町まで1マイル足らず」の旋律が 使われている。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Adagio non troppo 第3楽章 Finale:Allegro vivace
(ピアノ)ベンジャミン・フリス (管弦楽)ノーザン・シンフォニー (指揮) デイヴィッド・ヘイスラム ♪ 私が聴いた音源 ♪
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