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...... 2021年05月21日 の日記 ......
■ 《 恋はやさし野辺の花よ 》   [ NO. 2021052101-1 ] o

【 喜歌劇「ボッカチオ」】

スッペ,フランツ・フォン 〔墺〕
(1819.04.18〜1895.05.21) 76歳  



スッペの父の家系はベルギー系貴族で、
父は官吏をしていて、スパーラト港停泊中の
船内で生まれた。
少年時代からフルートの演奏に長じ、
14歳のときにはミサ曲を作曲している。

大学に入学した後父が亡くなり、ウィーンに
移り住んで、ウィーン音楽院で学んだ。

21歳からウィーンの各劇場で楽長として、
45歳から亡くなるまでの31年間は、
レオポルトシュタット劇場で通俗劇の
劇中音楽などの指揮者として活躍した。
126年前の5月21日にウィーンで世を去った。

音楽喜劇のオペレッタ(喜歌劇)は、
オッフェンバックに代表されるフランスのオペレッタと、
ウィーンのオペレッタの2つの系統があるが、
ウィンナ・オペレッタの開祖ともいえるのがスッペである。

スッペはオペレッタや多くの劇付随音楽を作り、
劇音楽の作曲家として成功したが、こんにちでは
オペレッタを全曲通して演じることは少なく「軽騎兵」
「詩人と農夫」などの序曲は広く親しまれている。
今では序曲しか演奏されない。

ウィーン風の優雅な感触とイタリア風の明快な
旋律に加え、軽快なリズムは、ひろく人気を集め、
彼の劇場音楽は一世を風靡した。
211曲にものぼる歌劇や喜歌劇を残している。

1879年の作品「ボッカチオ」は、
彼の成功したオペレッタの一つで、「デカメロン」の
作者として名高いイタリアのボッカチオを
主人公としたミルレッカー作の「乞食学生」を
もとにした3幕の喜歌劇である。

日本では1915年に東京で初演され、浅草オペラの
演目として上演が重ねられた。
第1幕で歌われるボッカッチョと公爵の娘フィアメッタの
二重唱の「恋はやさし野辺の花よ」は、
コロラトゥーラのアリアとして単独でも歌われる
名高い歌で、日本でも流行した。



(管弦楽)バイエルン放送交響楽団 
(指揮) ウィリー・ボスコフスキー
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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