[PREV] [NEXT]
...... 2021年04月03日 の日記 ......
■ 《 病から癒えて 》   [ NO. 2021040301-1 ] sy

【 交響曲 第4番 イ短調 Op. 63 】

シベリウス,ジャン 〔フィンランド〕
(1865.12.08〜1957.09.20) 91歳 脳出血



シベリウスは、1892年に作曲した
「クレルヴォ交響曲 作品7」を除いて、
1899年から1924年の25年間に
7曲の交響曲を作曲した。

       交響曲 第1番 ホ短調 Op. 39 (1899年)
       交響曲 第2番 ニ長調 Op. 43 (1901年)
       交響曲 第3番 ハ長調 Op. 52 (1907年)
       交響曲 第4番 イ短調 Op. 63 (1911年)
       交響曲 第5番 変ホ長調 Op. 82 (1915年)
       交響曲 第6番 ニ短調 Op. 104 (1923年)
       交響曲 第7番 ハ長調 Op. 105 (1924年)

第1番と第2番は、ロマン的な交響曲だが、
第3番は新たな転換へと向かっての
探究を感じさせる。

第4番では様式が一変し、非常に新しい、
大胆な手法に進んでいる。

1908年に喉の腫瘍の手術を受けていて、
彼は、死を身近に感じるようになっていたので、
この時期の作品は暗闇からかすかな光りを
探し求めるような感覚がつきまとっている。

翌年、病から癒えたシベリウスは、義兄で画家の
エーロ・ヤルネフェルトと、旅行をしているが、
「生涯で最も素晴らしい経験の一つ」と記している。

1910年に着手された第4番は、翌年完成した。
義兄と旅をしたカレリア地方の自然の景観から
インスピレーションを得た作品で、
イギリスの音楽研究家のセシル・グレイは
「この曲には最初から最後まで余分な音符は
一つもない」と絶賛している。

1911年4月3日に作曲者自身の指揮により
初演され、義兄のエーロ・ヤルネフェルトに
捧げられた。

     第1楽章 Tempo molto moderato-quasi adagio
     第2楽章 Allegro molto vivace
     第3楽章 In tempo Largo
     第4楽章 Allegro



(管弦楽)フィンランド放送交響楽団
(指揮) サカリ・オラモ     
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: