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...... 2021年03月19日 の日記 ......
■ 《 聖母マリア 》   [ NO. 2021031901-1 ] v

【 歌曲「マリアの子守歌」】

レーガー,マックス 〔独〕
(1873.03.19〜1916.05.11) 43歳 心筋梗塞



ドイツの近代音楽の始祖レーガーは、148年前の
3月19日にバイエルンで教師の子として生まれた。
音楽の手ほどきを両親からうけ、後に彼の才能を
高く評価した音楽学者のリーマンに学び、
後にレーガーも教師として教えた。

38歳のときに、ザクセンのマイニンゲン公から
宮廷楽長に招かれ、3年後に指揮者の職を退き、
ドイツ各地を演奏旅行しているときに
ライプチヒで心筋梗塞のため急死した。

初期の創作時代には、体得した豊富な技巧を器用に使い、
近代的なポリフォニーを駆使した複雑で
盛りだくさんの表現をする音楽を書いたが、
中期になると次第に簡素で古典風な構成で単純化した
清浄な作品に転じていった。

レーガーが最初に熱心に研究したのは、ブラームスの
音楽で、その後、バッハとベートーベンに方向を変えた。
ドイツ音楽の「3大B」といわれる3大家から
学んだことになる。

さらに、新ドイツ・ロマン派のワーグナー、リスト、
印象主義のドビュッシーなどの新しい和声法を
取り入れ、これを線的対位法と結合させ、伝統的な
三和音和声を発展させて、独特な様式を作った。

「マリアの子守歌」は、ちょうど中期の初めごろの
作品で、全60曲よりなる【簡明な旋律集】の
第52番にこの歌はある。

素朴で民謡風な旋律をもち、それに近代的な和声を
巧妙につけて、甘い耳ざわりの良い効果を出し、
宗教的な美しさ神聖なるものに対する敬虔さ、
聖母マリアのきよらかさをただよわせている。

原曲は独唱曲だが、合唱にも編曲されている他に、
器楽独奏用としても親しまれている。

独唱曲では、ベーリッツの詩による音楽会その他
普通に歌われるものと、古歌による教会用の
ものとの2種の歌詞がある。
どちらも、イエスをあやしながら、聖母マリアが
歌う子守歌を題材としている。



(メゾ・ソプラノ)アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
(ピアノ) ベンクト・フォシュベリ         
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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