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...... 2021年02月24日 の日記 ......
■ 《 バロック音楽の開祖 》   [ NO. 2021022401-1 ] o

【 歌劇「オルフェオ」】

モンテヴェルディ,クラウディオ 〔伊〕
(1567.05.15〜1643.11.29) 76歳



バロック音楽への道を開いた天才作曲家の
モンテヴェルディは、ルネサンス様式を突き破って、
バロックという新時代の音楽を開拓し、
オペラの時代を生みだしていった。 

先人達の前衛的な傾向を吸収して
めきめきと頭角を現わし、1601年に宮廷楽長の
地位を受け継いだ。
マドリガーレ集で、ルネサンス音楽の技法を
集大成しただけでなく、よりドラマティックな
表現へと一歩踏み出し、音楽の進むべき
新しい道を示した。

そのことは、保守派の反発を招いたが、
彼は意にも介さず、1607年には最初の
歌劇「オルフェオ」を上演し、1609年には
壮麗極まりない「聖母マリアの夕べの祈り」を
書くなど、旺盛な創作力を発揮し、
ルネサンスの入り組んだポリフォニー(多声音楽)を、
通奏低音に支えられた簡潔・劇的なホモフォニーへ
転換させ、バロック音楽の開祖となった。

1612年に君主の死と共にマントヴァ宮廷楽長を
首にされ、翌年ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の
楽長として招かれ、教会音楽とオペラに精力を傾けた。

宮廷というものをもたないヴェネツィアは、
世界で初めての公開歌劇場を建てた国で、
貴族たちの余興であったオペラが、入場料さえ払えば、
誰でも楽しむことができるようになった。

晩年のモンテヴェルディは、支配者のためではなく、
一般市民のために名作オペラを書いた。

「オルフェオ」は、ギリシャ神話時代の
天国と地獄を舞台に第5幕からなり、
大規模な管弦楽編成や、効果的な楽器法によって、
オペラにおける器楽の地位が決定的なものとされた。

ギリシャ神話にもとづく「オルフェオ」は、
宮廷に仕えていたころの作品で、彼の初期の
オペラを代表する傑作であるのみならず、
近代オペラの出発点をなすものとして、
歴史的に重要な意義をもっている。

初演は、1607年2月24日マントヴァ宮廷で
おこなわれた。





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