[PREV] [NEXT]
...... 2021年02月22日 の日記 ......
■ 《 改作曲 》   [ NO. 2021022201-1 ] ch

【 ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op. 8 】

ブラームス,ヨハネス 〔独〕
(1833.05.07〜1897.04.03) 63歳  肝臓病



ブラームスの「ピアノ三重奏曲 第1番」は2曲ある。

第1作は21歳のときに作られ、非公開の
初演は、クララのもとで行なわれた。

公開の初演は、1855年11月27日に
ニューヨークで行なわれたが、これがブラームスの
作品のアメリカにおける最初の公開演奏だった。

しかし冗長だったことや、湧いた楽想をそのまま
次々と採用している感があり、構成的にも弱味を
持っていてことなどから、36年後に改作された。
それは、ブラームスが円熟の極致にあった
ころのことである。

第2作は1890年2月22日に、ローゼの
バイオリン、フンマーのチェロ、作曲者自身の
ピアノによりウィーンで初演された。

現在演奏されるのは、ほとんど改作の方である。

この曲は、ベートーベン的なものも感じられるが、
作曲したころは、シューマンから最も多く
影響を受けていた時代なので、シューマン的な
技巧やシューマン風なロマン性もみせている。

第1楽章の主題をはじめとして、その楽章の
展開と構成とエネルギーにおいても
ベートーベン的なものが感じられる。

長大で抒情的で広々としたピアノとチェロの
第1主題で曲は始まる。
ブラームスの親友のカルベックが言う
「波の上に虹がかかり、岸には蝶が舞い、鶯の声を
伴奏とする」ような主題は、この第1楽章ばかりでなく、
各楽章の主要旋律とも関係し、全曲を統一している。

        第1楽章 Allegro con brio
        第2楽章 Scherzo.Allegro molto
        第3楽章 Adagio
        第4楽章 Allegro



(ピアノ) マリア・ジョアン・ピレシュ 
(ヴァイオリン)オーギュスタン・デュメイ
(チェロ) ジャン・ワン        
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: