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...... 2021年01月15日 の日記 ......
■ 《三大バレエ》   [ NO. 2021011501-1 ] or

【 バレエ組曲「眠れる森の美女」Op. 66a 】

チャイコフスキー,ピョトル・イリイチ 〔露〕
(1840.05.07〜1893.11.06)  53歳 コレラ



チャイコフスキーの残した3つのバレエ音楽
「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」は、
現在いずれも全曲が上演されている。
当時のバレエは宮廷バレエで、上品な娯楽性を
重んじたために、お伽話からだけえられる空想の世界が
好んでバレエ作者によって取り上げられた。

「白鳥の湖」(1877年)は、初演の折に
全く踊りに適さないという批評にあい、あらゆる面で
悪評をかったが、彼の追悼公演で好評を得、
後には、バレエのあらゆるレパートリーの中で、
最も上演回数が多い作品となった。

1889年に作られた 「眠りの森の美女」の創作には
振付け師からこの場面は何の踊りだから、
音楽は何拍子で、どのくらいの長さのものというような
要求に応じながら作曲したので、自然に湧き出たような
美しい旋律が書け、好評だった。

「眠りの森の美女」は、有名なフランスのお伽噺作者
シャルル・ペローの名高いお伽噺集の中に収められている
「シンデレラ」「長靴の猫」「小さい赤頭巾」などの
名作の一つで、美女は世間なみの女性ではなくて
王女なので、英訳では“The Sleeping Princess”と
訳されている。

バレエの初演は、1890年1月15日に行なわれたが、
前日のドレス・リハーサルには
アレクサンドル三世が臨場している。

全曲は三幕四場の大作で、全曲通しの公演は、
普通のバレエ団などが容易に企てうることではなく、
抜粋で踊られることが多い。

管弦楽の演奏も、この大作中から5曲を抜いて
演奏会用に改めた、第1楽章から終曲(花のワルツ)の
第5楽章を組曲とした、作品66のaに限られている。

     第1楽章 Introduction - The Lilac Fairy
     第2楽章 Adagio - Pas d'action
     第3楽章 Characteristic Dance
     第4楽章 Panorama
     第5楽章 Waltz



(管弦楽) フィラデルフィア管弦楽団
(指揮)  リッカルド・ムーティ  
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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