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...... 2020年12月23日 の日記 ......
■ 《 ヴァイオリン協奏曲中の王者 》   [ NO. 2020122301-1 ] e_co

【 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 】
   
ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン〔ドイツ〕
(1770.12.16〜1827.03.26) 56歳 肺炎
    

         
ベートーベン、ブラームス、メンデルスゾーン、
チャイコフスキーの作品は“四大ヴァイオリン協奏曲”と
いわれているが、この曲はヴァイオリン協奏曲中の
王者にたとえられてきた。

しかし、この曲が王者として認められるまでには
相当の年数が必要だった。
初演されたのは1806年12月23日に
ウィーンのアン・デル・ウィーン劇場だった。

ベートーベンは、最後の仕上げをいつもギリギリまで
やるのが常だったため、独奏者のフランツ・クレメントは
初演当日、所見で奏しなくてはいけなかった。

この曲は初演以来ほとんど顧みられなかったが、
真価が認められるようになったのは38年後、
メンデルスゾーンの指揮、13歳のヨアヒムの独奏で
演奏されてからだった。

美しさ、品格の高さ、長大なこと、王者としての
条件はすべてそなわっていて、いまもってこれを
しのぐものはないともいわれている。
ベートーベンはピアノ協奏曲を5曲作曲しているが、
ヴァイオリン協奏曲はこれ1曲しか残していない。

第1楽章の最初から、いきなりティンパニーが
ピアノでニの音を刻むこの曲は、3楽章からなるが、
ベートーベン自身がピアノ協奏曲として編曲もしている。

      第1楽章 Allegro ma non tanto troppo
      第2楽章 Larghetto
      第3楽章 Rondo Allegro



(ヴァイオリン)アンネ=ゾフィー・ムター  
(管弦楽) ニューヨーク・フィルハーモニック
(指揮)  クルト・マズア         
         ♪ 私が聴いた音源 ♪



    

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