【 セレナード ニ長調 Op. 8 】
ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン〔ドイツ〕 (1770.12.16〜1827.03.26) 56歳
ベートーベンは、250年前の12月16日ごろに ライン河畔のボンで生まれたとされているが、 17日に洗礼を受けたことしかわかっていない。 オランダ人の家系なので、 名前にヴァン(van)がついている。
祖父は厳格な人格者の宮廷楽長、父ヨハンは 宮廷のテノール歌手だった。 母マリア・マグダレーナは、宮廷の料理番の娘で、 無学ではあったが忍耐強い、善良な人だった。
アルコール依存症の父の収入はほとんどなくて、 強制的な音楽教育を父から受けていた。
ベートーベンが学校に通学したのは11歳までで、 その後は学識と教養あるネーフェに師事した。
14歳のころからオルガン奏者として一家の生計を 助けていたが、母の死後、17歳で一家の主として 酒に溺れた生活不能力者の父に代わって、 幼い二人の弟たちの養育の責務を負うことになった。 父の死は、母の死から5年後のことだった。
ベートーベンは、1797年に「セレナード」を 2曲作曲している。 「Op. 8」は、弦楽三重奏のためのセレナードで、 ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロで、もう1曲の 「Op. 25」は、チェロの代わりにフルートが 使われている。
5つの楽章からなり、美しい旋律と屈託のない 典雅な情緒が全曲に流れている。
第1楽章 March : Allegro 第2楽章 Menuetto : Allegretto 第3楽章 Adagio 第4楽章 Allegro Alla Polacca 第5楽章 Andante quasi Allegretto
(ヴァイオリン)アンネ=ゾフィー・ムター (ヴィオラ) ブルーノ・ジュランナ (チェロ) ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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