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...... 2020年11月21日 の日記 ......
■ 《 革命 》   [ NO. 2020112101-1 ] e_sy

【 交響曲 第5番 ニ短調 Op. 47 】

ショスタコーヴィチ,ディミトリー〔ソビエト〕
(1906.09.25〜1975.08.09) 68歳 肺癌



二十世紀を代表する大作曲家のショスタコーヴィチは、
ペテルブルク音楽院出身でピアニストの母から
ピアノの手ほどきを受け、後にペテルブルク音楽院で学んだ。

卒業作品として発表した交響曲第1番で、一躍
天才作曲家として認められ「ソビエトの生んだ最初の天才」
「現代のモーツァルト」といった賛辞につつまれた。

共産党機関紙から“ブルジョア的”と名指しで
批判されいったん失脚したが、社会主義リアリズム路線に
忠実な古典的傑作の「交響曲第5番」を作曲した後、
カンバックした。 

1937年に作曲した彼の代表作に数えられる
「交響曲第5番」は、屈指の傑作といわれ、
ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を思わせる
この曲を聴いた文豪トルストイは、
「各楽章はおのおの一つの心理的気分を完全に
かたちづくっている・・・
そこには喜びと幸福の感情があり、この感情は
オーケストラの中から泡立ちあふれ、春風のごとく
ホールをよぎってゆく。
そして聴衆は作曲者に感謝も念を感じるのである。
ソヴィエトの聴衆の示す反応は真実である。
ソ連の聴衆は、堕落した、暗い、厭世的な芸術を
吸収する能力はもたない。
しかし、喜ばしいもの、楽天的なもの、自らを肯定する
ものに対しては、熱狂的に呼応する。
そして、ショスタコーヴィッチの明るい人生観は、
ソヴィエトの聴衆により理解され受け入れられたのである」
と書いている。

この作品は4楽章からなるが、第1楽章は通常の
アレグロではなくて、モデラートと指定されている。
総譜には調号が明記してなくて、第1楽章には
調号さえないが、ニ短調とみとめられる。

第3楽章は、全曲中最も純美にあふれた楽章で
ショスタコーヴィチがいかに繊細で審美主義者で
あるかを示している。

作曲した年の11月21日にレニングラードで
ムラヴィンスキーの指揮、レニングラード・
フィルハーモニー・アカデミー管弦楽団の演奏で
初演され、大成功だった。

     第1楽章 Moderato - Allegro non troppo
     第2楽章 Allegretto
     第3楽章 Largo
     第4楽章 Allegretto non troppo - Allegro



(管弦楽)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) クルト・マズア          
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





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