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...... 2020年09月25日 の日記 ......
■ 《 革命記念曲 》   [ NO. 2020092501-1 ] e_or

【 祝典序曲 イ長調 Op. 96 】

ショスタコーヴィチ,ディミトリー 〔ソビエト連邦〕
(1906.09.25〜1975.08.09) 68歳  肺癌



二十世紀を代表する大作曲家のショスタコーヴィチは、
102年前の9月25日にロシア帝国の
サンクトペテルブルクの鉱山技師の家庭に生まれた。
父は大の音楽愛好家、母はペテルブルク音楽院出身の
ピアニストで、彼は母からピアノの手ほどきを受け、
後にペテルブルク音楽院で学んだ。

卒業作品として発表した「交響曲第1番」で、
一躍天才作曲家として認められ「ソビエトの生んだ
最初の天才」「現代のモーツァルト」といった
賛辞につつまれた。

翌年の1927年に出場した「第1回ショパン
国際ピアノコンクール」に入選している。

ショスタコーヴィッチは、映画音楽から歌謡曲まで、
あらゆるジャンルの曲を作曲しているが
融通性に富んだ才能は種々様々な作風を、ジャンルにより、
当局の意向により、自由自在に変えているので、
日和見主義と決めつける人もいる。
しかし、あの時代のソヴエトの現実を考えると
それも仕方のないことだったのだろう。
彼は生涯をソビエトで過ごした。

共産党機関紙から“ブルジョア的”と名指しで
批判され、いったん失脚したが、社会主義
リアリズム路線に忠実な古典的傑作の
「交響曲第5番」を作曲した後、カンバックした。 

1947年8月末に十月革命30周年を記念して
作曲したのが「祝典序曲」だが、
当時は発表されなかった。

1954年のロシア革命37周年記念演奏会のための
曲を委嘱されたときに改作し、その年の
11月6日に初演された。

簡潔で明晰な楽曲構成と叙情的な旋律は
親しみやすく、人気の高いオーケストラ作品である。
トランペットのファンファーレで始まるこの曲は
1980年のモスクワ・オリンピックでも使われた。

吹奏楽用にも編曲されて今日でも盛んに演奏されている。



(管弦楽)ロシア・ナショナル管弦楽団
(指揮) ミハイル・プレトニョフ  
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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