【 ミゼレーレ 】
ヨンメッリ,ニコロ 〔伊〕 (1714.09.10〜1774.08.25) 59歳
イタリア古典音楽の作曲家のヨンメッリは、 306年前の9月10日にナポリ近郊の アヴェルサで生まれた。 1771年に脳硬塞を発症したが、その後も 作曲活動を続け、3年後の8月25日に ナポリで59年の生涯を閉じた。
彼はナポリ楽派の代表的なオペラ作曲家だが、 作品の特徴は、部分的にドイツ・オペラの 特徴である器楽伴奏の重視、堅く充実した 和声など、ドイツの様式を取り入れている。
旋律の才と高度で巧みな対位法の技術は、 オペラや宗教音楽のソロ・パートにうかがえる。 劇的で写実的な表現を追求して作品を書いた ヨンメッリは、「イタリアのグルック」と称せられた。
カンタータやオラトリオ、その他の宗教音楽も 作曲しているが、オペラ作品が重要である。
ヨンメッリはオペラ・セリエ(正歌劇)を得意と していたが、次第にオペラ・ブッファ(喜歌劇)が 喜ばれるようになった。
「ミゼレーレ」(主よ、憐れみたまえ)は、 ヨンメッリが死の直前に書き、最後の作品と なった声楽曲で、ソプラノ2人、弦楽合奏、 オルガンの編成の作品である。
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