【 ピアノ三重奏曲 ニ長調 】
ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン〔ドイツ〕 (1770.12.16〜1827.03.26) 56歳
ティボー,ジャック〔仏〕 (1880.09.27〜1953.09.01) 72歳 事故
名ヴァイオリニストのティボーは、音楽教師を父に ボルドー市で生まれた。 8歳でリサイタルを開くという、幼くして ヴァイオリンの才能を発揮し、13歳から パリ音楽院で学び一等賞で卒業をした。
名指揮者のコロンヌに見い出され、 コロンヌ管弦楽団で独奏者として名声を得た。 かつてベリオが愛用していたストラディヴァリウスを 自由自在に操ったその音色は、繊細典雅をきわめ、 高雅な趣味にあふれた陶酔的なものであった。
1905年に、ピアノのアルフレッド・コクトー、 チェロのパブロ・カザルスと共に「ピアノ三重奏団」 (カザルス・トリオ)を結成し、約30年間にわたって 演奏活動を続けた。
1943年には、ピアニストのマルグリット・ロンと 協力して、ロン=ティボー国際コンクールを開催し、 後進の育成にも力を注いだ。
1953年9月1日、彼は来日途中、乗っていた飛行 機がアルプス山脈に衝突し、72年の生涯を閉じた。
ベートーベンが1802年に作曲した 「 ピアノ三重奏曲 ニ長調」は、「交響曲 第2番 ニ長調」を 小さなホールや、個人の家での音楽会でも 演奏できるよう 1805年に編曲したものである。
第4楽章からなるが、第9交響曲を予感かせる第1楽章。 旋律の美しさから歌曲にも編曲されている第2楽章。 第3楽章の「スケルツォ」の名称は、交響曲では 初めて使われた。 第4楽章では、一種の「呼びかけ」ともいえる 動機が存分に活躍する長大なものである。
第1楽章 Adagio molto - Allegro con brio 第2楽章 Larghetto 第3楽章 Scherzo: Allegro 第4楽章 Allegro molto
(ヴァイオリン) ピーター・ハンソン (チェロ) デイヴィッド・ワトキン (フォルテピアノ) ロバート ・D レヴィン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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