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...... 2020年07月16日 の日記 ......
■ 《 クライスラーのために 》   [ NO. 2020071601-1 ] s

【 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op. 27-4 】

イザイ,ウジェーヌ 〔ベルギー〕
(1858.07.16〜1931.05.12) 72歳



ベルギーの生んだヴァイオリンの巨匠イザイは、
ヴァイオリニストの父の子として162年前の
7月16日にリエージュで生まれ、幼少のころから
音楽的才能を発揮した。

リエージュ音楽院で学んだ後、パリにも留学し、
ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家 として活躍した。
演奏家として、パガニーニに次ぐ最高の
ヴァイオリニストだったイザイは、ルビンシュタインから
多くを学び、自分の演奏の真の師匠と呼んだ。

1883年から86年にかけてパリに住んで、フランク、
ショーソン、ダンディ、フォーレ、サン=サーンス、
ドビュッシー、ルクーらと親交を結んでいる。

イザイは彼らのヴァイオリン音楽の熱心な
演奏者となり、多くの曲を献呈される栄誉を得た。

彼は、神経炎や糖尿病を患っていて、演奏家としての
活動は60歳頃までで、その後は教育者、指揮者を務め、
ブリュッセルで72年の生涯を閉じた。

「無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品27」は、1923年から
翌年にかけてベルギーの自宅で作曲した。
この曲は、バッハの6曲の「無伴奏ヴァイオリンのための
ソナタとパルティータ」に刺激をうけて書かれている。

当時、32歳だった若きヴァイオリニストのシゲティの
演奏するバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」
を聴き、高度なテクニックによる表現力豊かな演奏と
バッハの霊感の豊富な作品に深い感銘を受けて
作曲を始めている。

イザイも6曲「無伴奏ヴァバイオリンソナタ」を
書いたが、それらは6人の若いヴァイオリニストを
意識して書かれていて、それぞれの演奏家に
捧げられている。

第4番は、1899年にメンデルスゾーンの
ヴァバイオリン協奏曲を演奏してベルリンで
デビューしたフリッツ・クライスラー(1875〜1962)の
ために書かれ、彼に捧げられた。

      第1楽章 Allemanda: Lento maestoso
      第2楽章 Sarabande: Quasi lento
      第3楽章 Finale: Presto ma non troppo



(ヴァイオリン)フランク・ペーター・ツィンマーマン
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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