[PREV] [NEXT]
...... 2020年07月09日 の日記 ......
■ 《懐古的》   [ NO. 2020070901-1 ] e_or

【 リュートのための古風な舞曲とアリア
             第2組曲 Op.138 】


レスピーギ,オットリーノ 〔伊〕
(1879.07.09〜1936.04.18) 57歳 心臓病



レスピーギは135年前の7月9日に音楽家の父と、
感受性の強い教養豊かな母との間に、
ボローニャで生まれた。

類い稀なるオーケストレーションの名人として
知られているレスピーギの音楽は、彼の師の
リムスキー=コルサコフが鮮やかな水彩画とすれば、
彼は極彩色の油絵に例えられている。

限りなく永遠の都ローマを心から愛し続け、
演奏旅行以外はローマを離れることがなかった。

レスピーギは「古代ローマ帝国の復権」を訴えた
独裁者ムッソリーニの熱心な支持者だったが、
彼の死の翌月、ムッソリーニはエチオピア併合を宣言し、
2年後にはユダヤ人迫害が始まっている。

彼は、好んで古い音楽を現代的に生かした人で、
34歳のときにローマのサンタ・チェチリア音楽学校の
教授になって以来、同校の図書館で昔の作曲家の
作品を調べるのを楽しみとし、それらの中から
気に入ったものを自分の管弦楽法で
編曲することをしばしば行なっていた。

「リュートのための古風な舞曲とアリア 」という
組曲は3種ある。
4楽章からなる第1組曲は、1917年に書いたが、
第2組曲はその6年後の1923年の作で、最も
優れたものとされている。
最も編成が小さい第3組曲は1931年に書かれた。

原曲の持つ気品と香華を失わず、原曲の時代と
性格に適した和声的なあらゆる特徴を考慮して、
新たに和声をつけ、管弦楽曲とした。

第2組曲での管弦楽の色彩は、曖昧さがなく明瞭で
淡色的で、ハープとチェンバロを用い、第2楽章では、
トランペットに昔のコルネットの真似をさせている。

    第1楽章 Laura soave - Balletto con Gagliarde,
         Saltarello e Canario(優雅なラウラ)
    第2楽章 Danza Rustica (田園舞曲)
    第3楽章 Campanea Parisienses - Aria (パリの鐘)
    第4楽章 Bergamasca (農民の舞曲)



(管弦楽)ボストン交響楽団
(指揮) 小澤 征爾    
   ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: