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...... 2020年05月03日 の日記 ......
■ 《ユダヤ精神》   [ NO. 2020050301-1 ] e_or

【 ヘブライ狂詩曲「シェロモ」】

ブロッホ,エルネスト〔スイス→米〕
(1880.07.24〜1959.07.15) 78歳



ユダヤ人作曲家のブロッホが、35歳のとき
ジュネーブで作曲したチェロと管弦楽のための
ヘブライ狂詩曲「シェロモ(ソロモン)」は、
作風に強くユダヤ民族的な特色を打ち出している。

彼の音楽は、彼自身が旧約聖書の世界への
霊感から生まれた、ユダヤ精神による
音楽であると述べている。

ヘブライ語読みの「シェロモ」は、英語読みの
「ソロモン」で、旧約聖書にでてくる
紀元前十世紀のイスラエル第二代の王ダビデの
末の子で、王位を継ぎ貿易の拡大や行政改革を
行ない、イスラエル国の地位を強大にした。

そのため後世では彼の治世を黄金時代とし、
豪奢栄華の象徴としているが、ソロモンの晩年は
その富みに溺れ、偶像を拝したため、
国民の不満をかい、ついにその王国は分裂した。

その「ソロモン」の名を冠した曲が、
単楽章のヘブライ狂詩曲で、語り手として
瞑想的な音色をもっているチェロをえらんでいる。

この曲の初演は1917年5月3日、ニューヨークの
楽友協会主催による彼の作品の演奏会において、
ブロッホの指揮、当時フィラデルフィア交響楽団の
首席チェロ奏者であったハンス・キンドラーの
チェロで演奏され、作曲家ブロッホの存在は
好楽家の間で注目されるようになった。



(チェロ)アレクサンドル・クニャーゼフ
(管弦楽)ロシア国立交響楽団     
(指揮) エフゲニー・スヴェトラーノフ
        ♪ 私が聴いた音源 ♪



 

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