 【 南のソナチネ 】
ポンセ,マヌエル・マリア 〔メキシコ〕 (1882.12.08〜1948.04.24) 65歳 尿毒症

メキシコが生んだ、初めての国際的な作曲家の ポンセは、メキシコ中部のフレスニリョで生まれた。
ヨーロッパに渡り、ボローニャとベルリンで 作曲とピアノを学んだ。
帰国後は国立音楽院教授を務めながら、 民族主義を基調とした数々の作品を発表し、 メキシコ音楽の発展に大きな役割を果たした。
第一次大戦中はアメリカに難を避けたが、その後 再びヨーロッパに渡り、パリでデュカスに師事した。 フランス音楽に触れたことは、彼の作風に根本的な 変化をもたらしていて、後期の作品は、 よりポリフォニックなものとなっている。
メキシコの芸術学校には、彼の名を冠した演奏会場が あり「現代メキシコの音楽の父」と呼ばれていた。 72年前の4月24日にメキシコシティーで、 尿毒症のため65年の生涯を閉じた。
美しいメロディを創作する才能に恵まれた ポンセの作品は、オペラを除いて、ほとんどあらゆる 領域にわたっていて、民族的な題材に基づいてはいるが 民族性を誇示しない作風で多くの作品を残している。
1923年にギターの巨匠のセゴビアと出会い 親交を結び、多くのギター作品を書いた。 1939年の作品「南のソナチネ」は、 セゴビアの演奏技巧を考慮して作曲され、 「南国風ソナチネ」とも呼ばれている。 「南の」という題名はスペイン風のという意味がある。
3楽章からなり、それぞれに副題がついている。
第1楽章 田園 第2楽章 歌 第3楽章 祭り

(ギター)アンドレス・セゴビア ♪ 私が聴いた音源 ♪
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