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...... 2020年04月12日 の日記 ......
■ 《 難曲 》   [ NO. 2020041201-1 ] e_ch

【 華麗なるポロネーズ 第1番 ニ長調 Op. 4 】

ヴィエニャフスキー,ヘンリク 〔ポーランド〕
(1835.07.10〜1880.04.12) 44歳



ポーランドのヴィエニャフスキーは、
イタリアのパガニーニ(1782〜1840)、
スペインのサラサーテ(1844〜1908)と並んで、
“十九世紀の三大ヴァイオリニスト ”と呼ばれている。

25年前に生まれた 同じポーランドのショパンが、
ほとんどピアノの曲しか書かなかったとように、
ヴィエニャフスキーもほとんどヴァイオリンの曲しか書かず、
自国の舞曲マズルカやポロネーズのリズムを
取り入れた作品を書いたことから、
“ヴァイオリンのショパン”とも呼ばれた。

8歳でパリ音楽院に入学を許された神童で、
11歳で同学院のヴァイオリン演奏1等賞を獲得した。
その後、各地に演奏旅行をしながら、熟知した
演奏技巧を生かしてヴァイオリン曲を数多く作曲した。

卒業と同時に各地に演奏旅行を行なったが、
再びパリ音楽院で作曲を学んだ。
ピアニストである弟のユセフとヨーロッパ各地で
演奏会を開き、名声を高めていった。

その後1860年から7年まで、ロシアの
ペテルブルグの宮廷ヴァイオリニストに迎えられた。

1872年には、名ピアニストのルービンシティンと
アメリカに演奏旅行をし、空前の成功をおさめた。
1880年モスクワに演奏旅行中、心臓病のため客死した。

故国ポーランドの郷土舞曲のポロネーズによる
「華麗なるポロネーズ」(大二重奏曲)は、
ピアノの伴奏によるヴァイオリン独奏曲で、
作品4と作品21の2曲を作曲している。
どちらも初期の作品で、絢爛たる技巧を要する難曲である。

18歳の作品の「ニ長調」は、三部形式で書かれていて、
三拍子のポロネーズのリズムの短いピアノで導入し、
跳躍の激しい火花を散らすようなヴァイオリンの
第1主題で始まる熱情的な曲である。



     (ヴァイオリン)マリインスキー劇場管弦楽団
     (ピアノ)   ワレリー・ゲルギエフ
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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