 【 ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 Op. 30 】
リムスキー=コルサコフ, ニコライ・アンドレイ・ヴィチ 〔露〕 (1844.03.18〜1908.06.21) 62歳 心臓病

ロシア国民楽派「5人組」の最年少者の リムスキー=コルサコフは、176年前の3月18日に 父の領地(ノブゴロド近隣のティフヴィン)で、 軍人貴族の家庭に生まれた。
幼児から音楽の才能を示し、6歳からピアノの 稽古を始め、9歳で作曲をしている。 両親は彼の楽才は認めていたが、 特別の音楽教育をする考えはなかった。
父は官吏だったが、一族には海軍の軍人が 多かった関係から、12歳で海軍兵学校に入学し、 士官候補生として、6年間ここで過ごした折、 本格的な芸術音楽に接した。
遠洋航海の生活を3年間経験しているが、 彼の作品に東洋的な情緒感が漂うのは、 そのときに東洋の国々の港に寄港したときの 体験によるものである。
後に、海軍軍楽隊の指揮者をした経験から、 管弦楽の使用について様々な知識をもったことは、 オーケストレーションの完成のうえに非常に役立った。 彼の管弦楽は、色彩的であると同時に 清明な輪郭をもっており、彼が本領とした 標題音楽において、極めて効果的なものとなった。
1882年から翌年にかけて作られた 「ピアノ協奏曲 嬰ハ短調」は、5人組で活躍した バラキレフのロシア民謡集の中の旋律が用いられている。
第1楽章 Moderato - Allegretto duasi polacca - 第2楽章 Andante mosso - 第3楽章 Allegro

(ピアノ) ジェフリー・キャンベル (管弦楽) ロイヤル・フィル管弦楽団 (指揮) ギルバート・レバイン
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