[PREV] [NEXT]
...... 2020年02月27日 の日記 ......
■ 《悲惨な物語》   [ NO. 2020022701-1 ] e_ch

【 歌劇「運命の力」】

ヴェルディ,ジョゼッペ
  フォルトゥニオ・フランチェスコ〔伊〕
(1813.10.10〜1901.01.27) 87歳 心臓病



1861年にロシアのペテルブルグ王室劇場からの
依頼で作られた4幕の悲劇「運命の力」は、
十八世紀末のスペインを舞台に書かれた
戯曲「ドン・アルヴァーロ、または運命の力」を
オペラ化したものだが、ヴェルディが10年間
心に抱いていた作品だった。

ヴェルディの中期から後期の様式に移る過渡的な
作品となったが、歌劇の題材は悲恋にからむ
波瀾を極めた物語で、主な登場人物が次々と死に、
最後には生存者が一人もいなくなるという
悲惨なものとなっている。

1862年にペテルブルグ王室歌劇場で
初演されたが改訂のものは、1869年2月27日に
ミラノのスカラ座で初演された。

4幕全てを暗示させるかのような序曲に始まり、
第1幕では伯爵の娘ドンナ・レオノーラと
恋人ドン・アルヴァーロが伯爵から結婚を反対され、
駆け落ちをしようとしているところに現われた
伯爵が、アルヴァーロが捨てたピストルの暴発で
一命を奪ってしまう。

第2幕で歌われる「あわれみの聖母よ」は、
恋人と別れ修道院に入ったレオノーラが歌う
有名なアリアで、この歌劇中最も長いものである。

第4幕では、レオノーラの兄ドン・カルロスが、
父親の仇のアルヴァーロとの決闘で
瀕死の状態になり、その兄の剣でレオノーレは
胸を刺されてしまい、2人は命を絶たれる。
アルヴァーロは運命の力を呪いつつ、
崖から身を投じて幕となる。





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: