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...... 2020年02月23日 の日記 ......
■ 《 自作のコラージュ 》   [ NO. 2020022301-1 ] v

【 ミュージック・メイカーズ Op. 69 】

エルガー,エドワード〔英〕
(1857.06.02〜1934.02.23) 76歳  大腸癌



エルガーはイギリスのウスタ近郊の
ブロードヒースで生まれた。
父は楽器商で、教会オルガニストを兼ねていて、
エルガーは父から手ほどきを受けた。

1、2の師に短期間学んだ他は、ほとんど独学で
ヴァイオリン、演奏、作曲に必要な技能を収得し、
郷里の楽壇を振り出しに
着々と地位をきずいていった。

彼が作曲家として成功し、大作を次々と発表した
創作活動の最盛期は、41歳から62歳にかけての
約20年間だった。

重厚なイギリス人らしい風格をそなえながらも、
ほどよいロマン的叙情性をもち、しかも
淡い憂愁をたたえた曲種は、しみじみとした
すてがたい味わいをもっている。

エルガーの妻アリスは、彼よりも9歳近く年上だが、
麗しい夫婦愛で世に知られていた。
彼女の愛と信念と献身のお陰で
鋭意作曲に没頭することができた。

しかし、最愛の妻アリスが亡くなり、傷心のあまり
再起しようとせず、しばらくは独創的な大作を
書かなかったが、3年くらいしてから作曲活動を
再開し、最後の作品となったのは、愛犬を
モチーフにした管弦楽小品「ミーナ」で、
その翌年の2月23日に癌のため世を去った。

オーケストラ・合唱・メゾソプラノのソロによって
演奏される「ミュージック・メイカーズ」は、
1912年55歳のときに初演されたが、
構想と作曲に10年を費やした。

エルガー自身が自らの人生を振り返りながら、
生きる意味を問いかけているような作品となっている。

彼が作曲した、2つの交響曲、変奏曲「謎」、
ヴァイオリン協奏曲など、エルガー自身の作品の
いろいろな断片が曲の中にあらわれる。

自作のコラージュともいえる諸法は、
R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」と
比較されることもある。

二十世紀を迎えて多くの作品を書いた
自分への労いやご褒美のような曲ともいえる。



       (メゾ・ソプラノ)サラ・コノリー
       (合唱)  BBC交響合唱団
       (管弦楽) BBC交響楽団
       (指揮)  アンドリュー・デイヴィス
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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