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...... 2020年02月07日 の日記 ......
■  《 ロシア民謡 》   [ NO. 2020020701-1 ] e_sy

【 交響曲 第2番 ハ短調 Op. 17「小ロシア」】

チャイコフスキー,ピョトル・イリイチ 〔露〕
(1840.05.07〜1893.11.06)  53歳 コレラ



チャイコフスキーの交響曲は、「第1番」から
「第3番」までは、素朴な民族的表現が中心になっていて、
後の3つの作品の準備段階を示している。

「第4番」から「第6番」は、彼の個性が完全に
発揮され、独自のスタイルを築いている。
構成的なものを本質とする従来の交響曲のなかに、
迫力のある抒情性を加え、同時に叙事的表現によって
全体をドラマティックに統一することに成功した。

交響曲「マンフレッド」は、ベルリオーズの
固定観念の方法で作曲した、古典的形式の
枠を越えた構想である。

     交響曲 第1番 ト短調 作品13「冬の日の幻想」(1866年)
     交響曲 第2番 ハ短調 作品17「ウクライナ」(1872年)
     交響曲 第3番 ニ長調 作品29「ポーランド」(1875年)
     交響曲 第4番 ヘ短調 作品36(1877年)
     マンフレッド交響曲 作品58(1885年)
     交響曲 第5番 ホ長調 作品58(1888年)
     交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(1893年)
     交響曲 第7番 変ホ長調「人生」(1950年)ー未完成

「小ロシア」とは、ウクライナのことであるが、
ポーランド人からみて国境地帯のウクライナと
呼ばれた地方はロシアから考えた場合、
小ロシア人(マロロス)の居住地となる。

この曲の「小ロシア」は愛称で「冬の日の幻想」以外は
チャイコフスキー自身が付したものではない。

    第1楽章 Andante sostenuto-Allegro vivo
         ロシア民謡「母なるヴォルガを下りて」が
         ウクライナ風に変形されて主題となっている。

    第2楽章 Andantino marziale,quasi moderato
         歌劇「ウンディーネ」のために作曲したもの。
         トリオでは、民謡「回れ私の糸車」を引用。

    第3楽章 Scherzo.Allegro molto vivace
     
    第4楽章 Finale:Moderato assai-Allegro vivo
         主題にウクライナ民謡「ジュラーベリ」(鶴)が
         用いられ、様々な楽器に受け渡されながら
         種々な変形と、装飾変奏のなかで発展する。

初版の形での初演は1873年2月7日に
モスクワにおいてロシア音楽協会の演奏会で、
ルビンシティンの指揮によって行なわれ、
大成功であった。

「第2番」は、国民主義的色彩の濃い初期の作品で、
「第4番」を作曲した後に改訂され、
現在演奏されるのは、改訂された第2版で、1881年
2月12日にペテルブルクにおいて初演された。

    第1楽章 Andante sostenuto - Allegro vivo
    第2楽章 Andantino marziale,quasi moderato
    第3楽章 Scherzo : Allegro molto vivace
    第4楽章 Finale: Moderato assai - Allegro vivo



    (管弦楽)ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
    (指揮) クルト・マズア
               ♪ 私が聴いた音源 ♪





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