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...... 2020年01月30日 の日記 ......
■ 《 遺作 》   [ NO. 2020013001-1 ] e_ch

【 オーボエ・ソナタ 】
      
プーランク,フランシス 〔仏〕
(1899.01.07〜1963.01.30) 64歳



現代フランスの作曲家のプーランクは、
パリの裕福な家庭に生まれた。
両親は熱心なカトリック教徒で、その宗教心は
彼にも受け継がれた。

母親がピアノをたしなんだので、彼も幼少のときから
ピアノを弾いていたが、演劇の愛好者だった母方の
叔父から、舞台芸術に対する趣好もうえつけられた。

1909年彼が10歳のときに、パリ市内の洪水のため
一家はフォンテンブローに移住した。
この地の楽譜屋で、シューベルトの歌曲を知り熱中した。

後に、第一次大戦の直後に現われて、めざましい
音楽活動を展開した「フランスの六人組」の
一人として活躍した。

「フランスの六人組」は、ロマン主義や印象主義に
反発し、サティの冷静で鋭い風刺や素朴さと、詩人で
劇作家のジャン・コクトーの精神性に傾倒する6人の
作曲家、ミヨー、オネゲル、オーリック、デュレ、
タイユフェール(女性)のグループ。

プーランクにとって、33歳年長のサティーの
影響は大きく、「サティーから直接受けた広範囲な
影響は、精神的なものと音楽語法の両面に
わたっていた」と、述べている。

1963年1月30日、64歳で世を去ったが、
その年の11月22日、46歳のアメリカの
ケネディ大統領が暗殺されている。

彼の作品は、旋律の優雅さ、形式の明快さ、
そして洗練された音感覚が特徴であるが、
プーランク最晩年の1962年に作曲され遺作と
なった「オーボエ・ソナタ」は、友人だった
プロコフィエフの思い出に捧げられた。

        第1楽章 Élégie: Paisiblement
        第2楽章 Scherzo: Tres anime
        第3楽章 Déploration: Très calme



         (オーボエ)モーリス・ブルグ
         (ピアノ) パスカル・ロジェ
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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